杖の手軽さは、比較すると見えてきた
今回、父が杖を採用するまでにお手製した「歩行補助手段の比較表」。
足腰が心許なくなって、「杖を使うのは嫌だ」から一気に「電気付き自転車に乗る」に一足飛びした父(実際の脳内イメージは、たぶん電動カート的なもの)に、「ちょっと待ったー!」と駆け寄って、あーだこーだのやりとりを経て、4点杖にとりあえず着地した。
父はゆっくりペースながら毎日歩くことを欠かさずやってきたのだけれど、最近ちょっとこれまで通りというのがしんどい状況になった。
しかし基本、毎日外に出かけたい人だし、ここで家に引きこもるようなことはしたくない意志が強い。これを何より大事に守りたい。
それに80年も自立歩行してきた人が、ここで歩くのをやめて一気に筋力を喪失していく恐怖には計り知れないものがある。
父とやりとりしながら、比較表の右側いきなり「電動カート」みたいなのに移行するより、いくらか歩けるんなら左側の「杖」のほうが筋力を維持していけるし、実際出かけた先で置き場所に困ったり盗まれたりしないかといちいち心配しなくていいから、勝手がいいでしょう?と前のめりに説明。
杖の手軽さ、筋力維持にベターという推しポイントを全面に打ち出し、プレゼンに勝利した。
もちろん杖で事足りなかったら、もっと補助してくれるもののほうがいいわけだけれど、そこは引き続き検証中。
とにかく選択肢を情報提供することで、視野を広げる。買うだけでなくレンタルもあるし、杖ならいつもお世話になっている◯◯センターで一本百円ですぐ貸してくれるから試して損はないだとか。
それから、いくらか恩着せがましくとも「ねぇ昨日夜鍋べして比較表作ってきたからさ、ちょっと見て見て」と膝をついて説明し、一人で抱えず一緒に考えていこうという熱を、行動と目力とでしっかり届けること。
兄のサポートや妹の声援、いろいろ奏功して、父はここ数日で杖を試用するスタンスに変わったわけだが、いろんな情緒と思考と体の訴えとが本人の中で交錯する中で、どうにか踏ん張って柔軟に方針を変え、変化に適応していくさまを、私も学ばせてもらっている。
ここ十数年は、父に「自暴自棄になっちゃダメだよ」って励ますタイミングが何年かに一度やってきているのだけど、将来の自分自身にも言っている気がする近年。
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