「プロジェクトマネジメント基礎」プチ勉強会の編集後記
久しぶりに「プロジェクトマネジメント基礎」をテーマに、客先でプチ勉強会を開いた。会社勤めしていたときに営業社員向けに一度やったことがあったが、そのときのスライド*を見てみたら2020年秋、丸6年も経っていた。
私が教えられるのは基礎の基礎だけなので、6年経ったら使い物にならないという類いのものではないのだけど、今回下ごしらえしたポイントから3つほどシェアしてみたい。
1)PMBOKを第8版で敷き直した
6年前は第6版だったPMBOK(プロジェクトマネジメントの知識体系)が今年に入って第8版に改まっていたので、レクチャー部のベースを敷き直した。第7版が出た時は、ずいぶんと抽象的でわかりづらくなったものだなぁと思ったのだけど、そこが改まって大枠を1枚で示すのに良かった。(クリックすると拡大表示する)
2)今回の参加者が手がける実案件でPJ計画書サンプルを作った
今回の参加者が現場で手がけていて、私も概要把握している実案件をもとに「私なら、このプロジェクトをこう見立てて、こういう計画としてマネジメントする」というのを自分でプロジェクト計画書に一通り書いてみて、WBSの素となるタスク書き出しメモまでを示した。
もちろんそれが唯一の正解でも、手本や見本でもない。一例として。概論講義の間あいだに、そのサンプルを挟みながら解説した。
そうすると、なぜこういうプロセスを踏む必要があるのか、それをするとどう美味しくて、それをしないとどういう目に遭いかねないのかが理解しやすい&記憶定着しやすい&実務に即取り入れやすいかなと。
「正解を一人で書き切ることが優秀なのではなく、何がわからないかを明らかにして、みんなに聞き回って不明瞭を潰していく立ち回りをできることが大事」という話が、きちんと通じた肌感を得た。
3)相手のPM力をざっと問診する導入部を入れた
今回の若手社員の方たちとは、面識はあれど具体的な経験値やパフォーマンスレベルをほぼ把握していない状態だったので、一番最初に「どんなふうにタスクやスケジュールを管理している?」というやりとりをして、ルーチン業務以外の仕事スタイルを把握した。
ちょっと引いている気もしたので、一個一個に回答は述べさせなかったけれど、こういう6項目を見せた上でオープンに答えてもらうと、「自分はこうしている」という具体的な話をしてもらいやすい。
こういうネチネチした仕事管理を、やっている人は無言でやっているし、案件によってネチネチ度を使い分けている。やっていない人は全然やっていないし、そこに違いがあることに気づいてもいない。こうしたものは一旦本人にとって当たり前のやり方となると、職場によっては全然話題にあがらず、ノウハウとして引き継がれなかったりもする。その辺をこれからネチネチ言葉にして話していく、というようなことを言って勉強会をスタートした。
自分が話す時間の割合が長すぎたと反省しながらとぼとぼ帰ったが、プロジェクトマネジメント力はいよいよ誰もが基礎は備えておくといいんじゃないか、健康的に生きやすいんじゃないかと思う世の中に感じられた。味わい深い経験をさせてもらった。
*2020年秋の 誰もが持っておきたいプロジェクトマネジメント基礎知識(SpearkerDeck)
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