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2026-08-04

「デザイン業」倒産急増の報にふれて

今朝、「デザイン業」倒産が14年ぶり高水準という東京商工リサーチ調べの報にふれた。

ここ半年で40件あったという倒産の要因3つをざっくりまとめると、

1)顧客がデザインを内製化して、受注不振
2)広告市場のデジタルシフトで、紙媒体メインだった企業が受注不振
3)ハウスメーカー(木造建築工事)の倒産急増で、インテリアデザインの企業が連鎖倒産

ここ数年、同じ理由で買収の話も見聞きした。企業買収が行われると、人事制度の見直し、人材開発や組織開発方面も動きが必要になる。

この局面をデザイナー個人のキャリア観点で考えると、王道にして大事なスタンスは「〜デザイナー」や「CDO」といった肩書き、「デザイン会社所属」という見られ方や呼ばれ方にこだわらないことだろうなと、いよいよ思う。

デザインを心底生業としたい人は、自分がデザインをしているかどうかは自分の内心でわかるはず。人からの呼ばれ方がどう変わろうと、マーケットでの職種名・役職名をどうポジションチェンジしようと、自分がデザイン活動を通じて事業に貢献できているかどうかに照準を合わせられれば、デザインそのものの社会的ニーズは増えることはあっても減ることはないと思うので、仕事そのものの価値が損なわれることはないだろう。

ただ、こうした矜持の持ちようというのは意外と自己制御が難しくて、ちょっと持ちどころが違うと、ひどく心を揺さぶられる。一度ここらで真剣に内省して、意識的に自分の手のひらをグーパーグーパーして力みを抜いておくと良いかもしれない。

あと、自分がデザインの何にこだわるのか、場合によっては職業生活からはずれた創作活動も想定されるのかも、ここらで思考実験して確認・掌握しておくと、浮き沈む労働市場変化に柔軟に適応しやすいかもしれない。

キャリアデザインには変幻自在性が求められると言われて久しいが、私はデザイナーこそ、それをやってのける必要にも迫られれば、それをやってのけるだけの柔軟性の高さをもつ気がするのだ。

自分がこだわるデザイン対象があるのか(デジタルプロダクト、紙媒体、顧客コミュニケーション...)、曖昧なものを有形化する過程が面白いのか、自分のデザイン脳を働かせることで◯◯の役に立つことならなんでもやりたいのか。木材で、粘土で、漆でもの作りする素材×人生にこだわりたいのか。

デザイン×キャリア道は、人の数だけ、いろいろある。一人の生涯でも軸は変化する。などと朝っぱらから、この報を機にして遠くまで歩いてきてしまった。

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