「外発的動機づけより内発的動機づけが強い」わけでもない話
モチベーションは「外発的動機づけより内発的動機づけのほうが望ましい」という見方は、ふわっと巷になだれ込んでいる気がするので、「そうとも限りまへんで」という小話は、小耳に挟んでおいて損はないかも。ということでプチプチスライド共有。
1枚目)モチベーション(動機づけ)って、「内発的」と「外発的」に分けられて、「内発的動機づけのほうが強い」って印象あるかもしれないけれど。
2枚目)最近は見方がアップデートされているみたい。「自律性の程度で4段階分け」してみるって話。活動が「それ自体目的」か「目的達成の手段」かに関わらず、本人が自律的にその活動に取り組んでいるかの程度で、モチベーションの高低差がつくんだと。
3枚目)え、じゃあレベル3(同一化的調整)は、「自律性高く、活動に積極的」だけど「外発的動機づけ」に該当するってわけで、「外発的動機づけにも良し悪しある、一括りで甲乙つけられない」って話になる。
もっと言えば、内発的動機づけに該当するレベル4(内的調整)の人は、その活動が自己目的化しているので、継続的な努力を予測できない。ある日興味が失せたら終わりだし、あさっての方向に向かって帰ってこないかもしれないコントロール利かなさが弱点。
対してレベル3(同一化的調整)のほうは、あくまで目的のための手段で活動しているので、明確な目標を設定して、適切な方略を使い、適宜モニタリングして、やり方を軌道修正するアプローチが期待できる。目的達成のための継続的な努力・達成予測がしやすい。
ということだと、レベル3最強説ともなって、外発的動機づけはいよいよバカにできない。
ある時知った「それっぽい概念ワード」で、状況を見立てて分類して、優劣の価値づけをして、そのものの見方が固定化しちゃうと、足元すくわれることがいくらでもあるご時世。皆で声かけあって、注意喚起と労りあいを大事にアップデートしていきたい。
*小塩真司「非認知能力の発達 生涯にわたる変化と影響」(北大路書房)を参考にスライド作成
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