20年で激変、「心の病」の最も多い年齢層
企業の人事担当者に訊いた、あなたの社内で「心の病」の最も多い年齢層は何十代?という調査がある。日本生産性本部が報告しており、調査対象者は、新興市場を除く上場企業の人事担当者(有効回答数171社、回収率6.1%)と限定的なのだけれど、ここ20年の激しい経年変化を眺めると、これは...と注意が向く。先月に見たものだが、今年の気になり、今年のうちに。
社内で「心の病が最も多い年齢層」の経年変化(画像をクリックすると拡大表示する)
グラフの上に、角を丸くした四角い箱を3つおいて時期を分けてみた。ここ20年ほどの動きを俯瞰すると、下の3つに分けられそうなのである。
2002年〜2010年:30代が圧倒的な最多
2012年〜2019年:10〜40代が平準化する
2021年〜2025年:10〜20代が急進
今現在に注目すると、社内で心の病が最も多い年齢層は「10〜20代」が最多。前回の43.9%ほどではないが、37.6%と依然として高い。「10〜20代」と回答した企業の割合は、2014年調査と比較して、2倍の水準(18.4%→37.6%)だ。
10〜20代に不調者が多い理由として、レポートはこのように見解を述べている。
コロナ禍中に入社した若年層がテレワーク等で対人関係や仕事のスキルを十分に積み上げることができない中で、成長実感や達成感を持ちにくく、孤立感や孤独感を感じやすくなっている可能性
もともと高かった30代の不調者が多い理由としては、こんな記述。
仕事の責任は重くなるが管理職ではないという“責任と権限のアンバランス”
50代については、こんな記述。
50代との回答は10.0%と低水準だが、過去最高値となっているため注意が必要
自分が実際に、それぞれの年代でどういう接点をもって関わっているか、関わっていくか、地に足つけて考えたい。私はマスではなく、1対1か少数で人と関わって仕事をするので、何歳だからどうこうという見方を中心に置かないのを常としているけれども、わきまえておきたい情況ではある。
1対1で世代違いの若い人と話し込んでいると、やっぱり、自分が(相対的には)老輩なりの助言なり励ましを手渡して、それが彼・彼女の助けになっていることはあるっぽいなと思う。世代差がある人と、できるだけ関わりを断つこと、関与を差し控えることに努めるのではなくて、うまく関わっていくこと、関係を築いて手渡せるものを有意義にしていくことが肝要なのだろうなと思う。老害老害、言ってないでさ。
あと、われらミドルシニア層のキャリア支援活動は、自分ができることを研鑽して増やしていきたい。なんとなく、そんな年の瀬なのだった。
※上の画像のPDFファイルは、リンク先のSpeakerDeck(スライド共有サービス)にて。
※もとの調査レポートは、下のリンク先で。
第12回「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査概要┃公益財団法人 日本生産性本部(2025年11月10日)
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