個人事業主としてのフォーメーション考察
退職月である3月の初めから、個人事業主として始動しだした4月の上旬にかけて、いろんな人とお話しする機会がもてた。それはとても貴重な時間だった。自分ひとりでは思いつけない、考察を深められないことがいろいろ湧いて出てきた。
私は自分の身を放流するようにして、それぞれの対話やその振り返りから、自分とはどんなふうに役立ちうるのかを模索したり、自分が何を考え、どう役立とうと試みるのかを観察して過ごした。それぞれの具体的な仕事依頼や相談に対して、自分がどんなアウトプットを出していくのか、それにどれくらいの時間を要するのか、それが相手にどう評価されるのかを観察する中でも、これまでと趣きを異にする自己洞察があった。
ありがたいことに、当面はこのお客さん向けに、この案件で応えていこうというプロジェクトが、ある程度定まった。それらがいつまで続くかは、私の役立ちぐあいにもよれば、お客さん側の都合にもよるわけだが、ともかく全部が全部、自分にとっても挑戦しがいのある案件であり、自分が役立ちたい役どころでもあり、また自身の力量を拡張してくれる可能性を秘めた依頼ばかりだ。
あとは、おまえが頑張るだけだぞ!という環境に身をおくことができている。これから当面は目の前の仕事に腰据えて奮闘しようというところ。
で、だ。このひと月ほどの、いわば個人事業主としての営業フェーズとも言える期間を振り返って見えてきたことを、ここで書き留めておきたい。
個人事業主として、自分がどういうフォーメーションをとるのか、なんとなく定まったものが見えてきたというか。まぁ当たり前っちゃあ当たり前の話なのだが、これまでの会社員時代の案件の関わり方との対比で、実体験的に確認した個人事業主としてのフォーメーションの取り方。
これまでの会社員時代というのは、自分が「勤め先」の法人格をもって、法人クライアントと講師の間に入ってとりもつことで研修プロジェクトなどを手がけてきたわけなのだが。
それが個人事業主となると、それでは先方にとっても自身にとってもリスキーなので、おのずと自分が契約関係の末端を採るフォーメーションを選んで関わろうとしていることに気づく。我ごとながら事後的に、自分のなかのリスクマネ夫の存在に気づくというか。
なんだか、いろいろ実体験的に思い至るところがあり、新鮮でおもしろい。これからしっかり、それぞれの案件で期待される役どころを果たしていくところが本分なので、こんな小さな発見も楽しみながら頑張りたい。
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