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2023-01-06

生まれて初めての寝正月を抜けて

年が明けた。年越しそばもおせち料理もお雑煮も食べていない、初詣にも出かけずに三が日が終わってしまった。家族にも会っていない。こんなお正月は生まれて初めてだ。

今年は文字どおり寝正月だった。体調を崩して、ずっと床に臥していた。妹に実家のあれこれの支度を全部引き継いで、私は東京にこもって昼夜を問わず8割がた横になって丸まっていた。三が日の記憶はほとんどない。ずっと夢をみていた。総勢数十人の登場人物が出演してくれたが、夢の内容も何一つ憶えていない。何が初夢かもわからない。

かろうじて現実世界の記憶としてあるのは、家族から送られてきた年始挨拶の集合写真、おせち料理や初詣の写真を見届けたこと。あぁ無事に滞りなく…と、ほっとして妹に感謝した。

お守りも昨年のものを持ったままだ、これは1月下旬までにはいつものお寺へ挨拶に行くかな。甥っ子にもお年玉をあげずじまい、2月に渡せばかえって喜んでもらえるかな。そうやって三が日にできなかったことを近いうちに取り戻す気になったのも今日のこと。もう1月に入って1週間も経過してしまった。

さて、じゃあ昨年末はうまく締められたのか。と、もう一回り時計の針を戻して振り返ろうとすると、これがずいぶん遠い記憶に感じられる。

コロナ禍に突入する前のことを思い出そうとするとたかだか4〜5年前のことでも、前世紀のことか?と思うくらい遠い昔に感じられるのは私にかぎらないと思うけれど、それと似た実際以上の距離感なり断絶感を、私は今たかだか1週間前の「昨年末」との間に覚えている。

陸の孤島で数日目をつぶっている間に、世の中がずいぶん遠く離れてしまったようだ。とにかく今は、2022年にけじめをつけ、2023年になったことを受け入れて、「発声、歩く、柔軟」という超基本的な所作を取り戻しにかかっている。

まず、ずっと声を出していなかったので、声が全然出ないのだ。美声で歌えぬまでも(もとからか)、普通に声を出して話せるレベルまでの発声力を取り戻す必要がある。これは少しずつまともになってきている。

あと歩くのと柔軟だ。体調が戻ってきて動き出せるようになったと思ったら、今朝がた腰がぎくりと来てしまった。先生いわく、ずっと寝ていたから筋力が衰えているのだろうということで、それならば安静にしていては一層ダメになってしまうだろうから、柔軟したり歩いたりして筋力を取り戻す必要があるということ。泳いだりジョギングしたりは、もう少し先になろうかな。

とにかく着実に健康を、そして元気をものにして、2023年を本腰入れてスタートしないと。

今年こそはいろんな人と会ってしゃべって、本からも出来事からもたくさん吸収して、しっかり考えたいことはしっかり時間とって考えて肥やしにして、自分を変えていきたい。本当に自分がやりたいことにきちんと向き合って、きちんと時間をとって活動して、たくさんにこにこしたいなぁ。そのためには、何はともあれ足腰だ。

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コメント

まりさんらしからぬタイトルだわ、、と思って読んだら、いやそれは寝正月というよりも病床じゃないですか~、、と驚きました。
大変な年明けでしたね。回復されつつあるのかなと思いますが、お一人で、そしてよりによってお正月に、、心細く色々な思いもあったことでしょう。
私も一週間くらい寝込んでいた時は、回復してもまず起きているだけで身体が疲れたり、日常生活に戻るまでにも一週間以上かかりました(歳だったせいもありますが。。)。 

どうぞご無理をせず、でも少しずつ日常に戻していかないと筋力も戻らないでしょうから、ご自身のペースで行ってくださいね。そして栄養のあるものをとって温かくしてくださいね。。

今年もお互いに充実した一年でありますよう。。

ベルさん、コメント大変ありがたく拝読しました!
体調は元日が一番ひどかった感もあり、今はずいぶんと回復しました。
でもおっしゃる通り、回復してからもしばらくは体力やら筋力やらが落ちていて、すっかり日常生活に戻せるわけでもなく、焦らず着実に…が大事ですよね。
ベルさんも、どうぞ温かくして、穏やかにお過ごしになられますように。
充実した一年にしましょう。ベルさんのメッセージを励みに私も楽しみたいと思います。

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