Smallx CampのYouTube番組ゲスト出演の舞台裏(資料リンク集も)
Smallx Campと称して月1でライブ配信しているYouTube番組にゲスト出演した。知り合ってから15年くらいになろうかという同世代の面々(お三方と、天の声)がやっている番組で、Information Architecture(IA)界隈に通じるお三方がもやもやすることをフリートークする番組。
最初お声がけいただいたときは腰が引けてしまったのだけど、今回は、前回と同テーマで続きがやりたいとのこと。私も1視聴者として観ていた前回テーマ「70年代生まれはいまどう学んでるの?」を受けて、思うところを聴かせてもらえれば的な話だったので、それならばとお受けすることに。
私は皆さんと同世代の70年代生まれ、かつ「学び」をテーマに仕事してきたという別の立ち位置から、自分なりに話せること共有したいこと意見交換したいことが、考え出すとあれこれあるように思われた。
もちろん「えーい、ままよ!」と手ぶらでフリートークに臨んで自分がまともにしゃべれないことは重々承知している。しかし今回は、前回の動画を読み込んで、自分が何を話したらいいか事前に練っておく猶予がある。
それならばと、話をもらってから今一度、前回のアーカイブ動画を見直し、話を聴きながら自分が思ったことや考えたこと、自分が70年代生まれの同世代にシェアしたいことなど書き出してみた。
そのうちSNS上で今回の告知があり、そこには「~を迎えて、キャリアカウンセラーのご経験から同年代における学ぶ機会についてフリートークします」と案内されている。これはキャリアカウンセラーとして話をする必要がありそうだと心得る。
それなら「もしも私が、前回のもやもや話をキャリアカウンセラーとして相談されたら」という趣向で話したら、わりと聴きやすいかなぁと思いつく。「ドリフ大爆笑」のもしもシリーズでいかりや長介が前口上するときのBGMが脳内に流れる(大好きだったのだ)。
私がどういう頭の動かし方をしながら前回の話を聴いたかを再現して示せば、自分なりに考えたもやもや解消ステップをたたき台として提示するのとあわせて、キャリアカウンセラーとはどんなもんなのかの一例も示すことができるのではないかと。日々キャリアカウンセリングをやっている身ではない私がそれをして、キャリアカウンセラーの印象を損ねてはならないが、そう思われないようにと心がけながら準備にいそしんだ。
そんなわけで、前半に話した「前回の所感」はスライド資料を事前に用意して、当日に臨んだのだった。
で、一昨日の晩に「70年代生まれはこう学ぶ」という前回続編として出番を終えたのだけど、やってみてどうだったかというと、やっぱり話し下手が炸裂した…。
準備したところは「やっぱり、準備しておいてよかったー」ということで、「転ばぬ先の杖」という先人の教えを改めてかみしめた次第なのだけど、これがなかったらどうなっていたことやら。
個人的には、いろいろ関心あるテーマで久しぶりの面々とおしゃべりできて楽しかったが、観てくださった方はちょっと論点とっちらかってしまってお聞き苦しかった方もあろうなとお察しします。率直にフィードバックをくれる友人から、話かみ合っていなかったよねって所感をもらうなど…。
そういう声を受け止めて振り返ってみるに、生きがい(前回取り上げたikigaiフレームワーク)の話と、キャリアの話、職業的な生存戦略っぽい話、大・中・小の話題が混在していて、それを一つのテーブルの上で話し合おうとしているところに無理が生じて、もやもやの晴れようがなかったのかも?
前回の動画で、「ikigaiフレームワークにのっけて話したい議題じゃないのかもね」ってな発言が終盤であがっていたので、今回はそこは(私の中では)スコープからはずして、もう少し実務的な話題にスコープや論点をしぼることで、個別具体的な面と共通話題をいい塩梅で両立したトーク展開が実現できないかと思っていたのだけど、やってみると今回も後半に「生きがい」の話題があがってきたから、やっぱり三者三様に話したいフィールドがあり、それがいくらか共通していて、いくらかずれているというもやりもあるのかもしれない、と思ったり思わなかったり。
だからこそ刺激を交換できるところもあるし、それをどこまで観ている方が許容するかも人それぞれだと思うのだけど。そういうことこみこみでもやもやトークを楽しんでいるというのに、真面目くさった考察をだらだら述べているんじゃないよと叱られそうなので、それはまぁ一人反省会にて。私は私で、そういう性分なのと、そういう企てや構成を生業ともしているので致し方なかったりするのである。
ともかく、おしゃべりに参加させてもらえてありがたかったなぁという心のうちであります。
あと、動画を観てくれて、話がいまいち噛み合ってなかったような…と率直なフィードバックをくれる友よ!おかげで私は地に足つけて健全に生きていけます。本当にありがたい。
やっぱりアウトプットして(そうするために、いろいろ下準備でインプットもして)、アウトプットに対して手厳しかったり温かかったり(こっちもないとやっていけない…)のフィードバックをもらって、それを正面から受け止めて自分で内省して、評価したり教訓を得たり、次に活かしてってすることこそ尊い、経験学習モデルですな。貴重な機会を、ありがとうございました。
画面表示したスライド資料のご案内
Smallx Campさんでご用意くださったスペースに、PDFファイルを置かせてもらっています。
話しながら図示したスライドを1ファイルにまとめてあるだけなので、表紙も章区切りもなく、ファイル単体で見ても非常に分かりづらい状態なのですが、動画とあわせて手元で確認したいスライドがありましたら、ご活用ください。
▼1~6ページ目
「もしも私が、前回のもやもや話をキャリアカウンセラーとして相談されたら」私はこんなふうに話を聴いて展開を模索するかなぁという頭の中の動きを、時間の流れにそって並べていった6スライド。
実際のキャリアカウンセリングだと、ご本人を前にリアルタイムでやりとりして1対1で話を聴いては道筋を一緒に探りあっていくと思うので、こんな強引に6ページまで話を進めちゃったりしないだろうけれど、今回はそうしちゃうと展開例が具体的に示せないので割り切って強引に。
▼7~11ページ目
当日、まだ話していないスライドあるんじゃない?と和田さんにふられて後から紹介した5スライド。昔ブログに書いた話とかSlideshareに公開したスライドとかから、今回同世代の皆さんにシェアしたいと思って見繕ったもの。
スライド資料の元となるブログやスライドへのリンク
▼7ページ目:熟達度別の学習アプローチ
ブログ(2019/11/2)「仕事は経験でしか学べない」と言いつつ、教える側にまわると講義に終始しちゃう問題で紹介
▼8ページ目:成人の学びの70%は「直接経験」から得られる
Slideshare改めSpeakerdeck(2015/12/17)効果が出る「仕事の教え方」P9で紹介
▼9ページ目:コルブの経験学習モデル
ブログ(2014/6/30)「学びの後の学びサイクル」で紹介
▼10-11ページ目:加齢に伴って低下しやすい能力、維持されやすい能力/20歳以上を対象にした「知能の加齢変化」研究
ブログ(2020/1/31)中高年になっても衰えない「知能」の話で紹介
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