足が1cm小さかった
3月頭くらいからか体にガタがきて、ジョギングができていない。その一方で仕事のほうはかなり忙しくなり、頭と心の疲れぐあいに比して体の稼働があまりにも少ないアンバランスな日々を送っていた。
回復のきざしもないし、これはいいかげん先生に診てもらったほうがいいかもしれない。というわけで、週末の隙間時間を使って近所のクリニック的なところに行ってきた。この道中でやっと桜が観られた。
私は体の部位とか感覚を表す語彙力がかなり乏しく、どう困っているのかを医師に説明するのが、たいそう苦手だ。初診の「痛みのプレゼンタイム」には、いつも手を焼く。
名前を呼ばれて診察室に入ると、医師が「どうしました?」と尋ねてくる。自分の説明の至らなさは重々承知しているので、「説明がなかなか難しいんですけれど…」と切り出す。そして立ち上がる。
私、説明下手ですよ!でも一所懸命に伝える気はあるんです。だから先生も心して聴いてください!という関係づくりを頑張るのだ。相手にも頑張ってもらわないと、ここの情報交換が成り立たない。
さて、まず部位だ。部位の説明は、異文化コミュニケーションする意気込みで、立ち上がってやるのがよかろう。そう、クリニックまでの道中で心に決めてきた。とにかく全身を使って、お伝えするのだ。「ここからここら辺に痛みを感じるんですよね」。医師にも、私のから回った意気込みは伝わっているようだ。ふむふむという表情で、こちらの話を聴いてくださる。
次はなんだ、痛みの種類か。これは、難しい。痛みの種類を説明する語彙が全然浮かんでこない。ちくちくでもないし、ずきずきとも違う。0.5秒で断念する。脳内に「スキップ」という指示がとぶ。誰の声だか知らないが、次いってみよう。
痛いときは、どんな時か。これはどうだ?いけそうだ。えーと「じっとしている時には痛くないんです。でもジョギングするとなると、それはないなというくらいに痛む。歩いていても、数分歩き続けたり、小走りしたりすると痛みを感じる感じでして」。こんなんでいいんだろうか。よくわからないけれど、まぁ頑張って伝えているふうではある。脳内で及第点がつく。
とりあえず初手としては、これくらいの情報量でいいのではないだろうか。あまりべらべらしゃべりすぎるのもなんだし。あとは黙って、先生の質問に応じていくコミュニケーションに切り替える頃合いではないか。脳内の誰かから、また指令がとぶので、ここで黙ることにする。
そこから先生とのいくつかのやりとりがあって、先生のプレゼンタイムが始まった。つまるところ、そもそも歩くときに、足元のここがこうなっているから、それのバランスをとろうとして体のほうがこういう体勢になってだな、そういう歩き方のまずいところに、コロナで日々の運動を水泳からジョギングに切り替えて体にこれまで以上の負担をかけるようになって痛みだしたということだろうという説明を聴き、ふんふんなるほどと。授業を受けるように解説を受けた。
これをまた、理解はしたのだけど、うまくここに書けないくらいには体の部位や感覚に関する説明力が乏しい…。とにかく結論、
1.「かかと寄り&内寄り」な重心を「つま先寄り&外寄り」に直す意識で、「つま先と土踏まずで体重を分け合って支える」歩き方を意識すること
2.靴を変えること(平らな楽な靴を履いてりゃいいってわけではなく、前方しめるところをしめてかからないとダメ)
3.歩き方は意識することで治せるか微妙だし、治せるにしたってすぐに良くなるわけじゃないので、日々の運動はジョギングではなく水泳に戻すこと
持ち帰ってきたのは、この辺のことだ。2月くらいに、すごく気持ちよく泳ぐ夢を見て、あぁやっぱり私は走るより泳ぐのがいいのではないかとは思っていたんだよなー。
痛み止めとか湿布は特にいらないとお断りしたので、先生の儲けが全然でなかったようで申し訳なかった。「授業料でつけといてください」と言ったのだけど、「そういうとり方はできないんですよー」ということだった。800円くらいで、たくさんアドバイスをもらって帰ってきてしまった。
さて、この診察の中でもう一つもらった手土産が、足のサイズ情報である。私はずっと自分の足のサイズを24cmだと思って靴選びしてきたのだけど、実際に目の前で測ってもらったら23.1cmだった。これにはびっくりたまげたなぁ。靴も買いにいかないと。プールも、早く泳ぎたい。
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