「Web系キャリア探訪」第20回、年齢は関係ない
インタビュアを担当しているWeb担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第20回が公開されました。今回は、「ガイアの夜明け」でも紹介されたベンチャー企業、サウンドファンでマーケティング部長を務める金子一貴さんを取材しました。
同僚には70代も。ベンチャー企業で自分を追い込み、チャンスを作り出す
サウンドファンは、耳が遠い高齢者や難聴者にも聞こえやすい「ミライスピーカー」を開発・販売するベンチャーで、70代のエンジニアも活躍するハードウェアメーカー。当初のB2B代理店販売から、ここ1年半でB2Cサブスクリプションサービスに事業を広げていく過程の試行錯誤、34歳の金子さんが70代エンジニアと進める製品開発のやりとりなど、じっくりお話を伺いました。
最も印象に残ったことは、本編の編集後記的な「二人の帰り道」に記したので、そちらでぜひ!ということで、もう一つ。取材を終えてしばらくしてから見かけた東洋経済の記事が今回の取材とリンクしたので、ここではそちらについてちょっとメモっておきたいと思います。
その記事とは、台湾政府のデジタル大臣として、その手腕が高く評価されているオードリー・タン(唐鳳)さんの取材記事。記者の「日本の情報通信技術政策担当相である竹本直一氏は79歳。台湾とは40歳以上の差があります」という投げかけに対して、唐さんは
「年齢による比較は公平ではありません」
と一刀両断しているんですよね。「台湾の科学技術部(省)の大臣や研究者の人たちは私の父と同世代で60、70歳代の高齢ですが、皆さん革新的な考え方を持っていますよ」と続けています。
このやりとりを読んで、ものすごい既視感を覚えたんです。というのは、私も今回の金子さんへの取材で、70代のエンジニアとのコミュニケーションで何か気をつけていることなどあるか問いかけてみたのですが、
「年齢によるコミュニケーションの難しさは感じないですね」
と、金子さん即答されたんですよね。
その場に同席くださっていた広報の方が、この発言に言い添えて、「金子さんはすごくフラットに人づきあいする向きがあること」に加えて、「一緒に働いている70代の方も、定年を迎えた後もベンチャーに場を移してものづくりに勤しもうという志しをもつエンジニア」なので、そういう前提もあってのことかも、とフォローを入れてくださいました。
なるほど、そうだよな、年齢じゃなくて、個々人のスタンス次第だよなぁと再認識させられた一件でした。そういえば前に、ラジオを聴いていて誰かが「30過ぎたら年齢は関係ない」って言っていて、それにもそうだよなぁと思ったことを思い出しました。そんなこんな、いろいろ詰まっておりますので、ぜひお時間があるとき、ゆったりご一読いただければ幸いです。
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