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2020-04-06

買い物は慎重に、冷静に…

東京は、すでに医療崩壊の段にあるという話が、あちこちから聞かれるようになった。けっこうな重症になって救急車を呼んでも、引き受けられる病院がないという。いよいよ緊急事態宣言が出るか、とも言われる。

私は一市民として、1.三密を避ける、2.買いだめしない、3.健康維持と体力微増、を生活の基本方針にして地味に暮らしている。これといって役に立てるわけじゃないが、せめて迷惑はかけないようにしたい。

1はまぁ当然として、2はラジオ番組で聴いた物流の専門家の話に、大いに学びがあった。サプライチェーンの観点でいうと、近年は倉庫に多くの在庫を抱えないスリム化を推し進めてきたので、買いだめが発生して通常より2〜3割ほど購買が増すだけで、物流はうまくまわらなくなる。一人ひとりが、いつもどおりの量・タイミングで買い物を続けていくことが大事だ、という(ような感じの)話をしていた。これに従って、私は食料や日用品の買い物には、いつもどおり都度出かけている。極力、店が空いていそうな時間帯を選んでいる。

さて、昨日は午前中に近所のスーパーを訪れたところ、久しぶりにトイレットペーパーを目にした。とはいえ次々に売れていくので、あと1〜2分したらなくなるな、という状況。まだ家には2ロールほどあるけれども、ここは買っておいたほうがいいかと思い、残り物に手を出してしまった。これが、いけなかった。

近づいて手をのばしたあたりから、すでに危険なかおりは感じていたのだけど、そこはまだ他のものもたくさんあって開けた空間だったから、これのせいかどうか特定するのが難しかった。

が、ずっと、その危険なかおりはついてきた。レジを済ませて、お店を出て、通りを歩いていても、手元のあたりから漂ってくる危険なかおり。もしかして、もしかして、と思いながら家路を急ぐ。

家に帰ってきて室内に入ると、間違いない…と思うほかなかった。私は普段、トイレットペーパーに限らず、なんでも無香料タイプを好んで使っているのだけど、このトイレットペーパーは薔薇のかおり付きなのだった。

この匂い、もとい臭いが、きついのなんの。どこに置いても部屋中を汚染してくる。なぜ、これが付加価値になるのか不思議でたまらない、これを好んで買う客が本当にいるのか、もしかして売れなかったから倉庫にしまっておいたのを今なら売れると思って取り出してきたんじゃあるまいな…と疑うレベルできつく、鼻がおかしくなりそうだ。香水がきつい人のそれを香害と呼んだりするらしいが、まさしくその域である。

仕方がないので、換気扇がまわっているお風呂場に置いておいたのだけど、それはそれで毎日使う場所なので、ほどなく台所に移動。これでも部屋のほうに忍び寄ってくる勢いなので、今は扉向こうの玄関に置いて、生活空間と遮断している。

これには、家に帰ってきたときに、この臭いを感じないとしたら、それは臭覚が機能していないということだと気づけるメリットがある。この効用を見出して、どうにか納得して家の中に置いている。本当はベランダに出したいところだけど、紙だし、水に溶けるしなぁ。

無香料タイプのトイレットペーパーが売られていたら、もうひとつ買ってしまいそう。こればかりは致し方ないと、許されるだろうか。本当に、きつい。信じがたいほど、きついのだよ。やっぱり、買い物は冷静にしないといけない。一呼吸して、本当に、いま必要か?と自問自答を3秒。肝に銘じたい。

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