不要不急の仕事
ここ数週間、うぅ寒いよーと感じると、もしや熱があるのでは!?と、念のため体温を測っている。すると、だいたい35.7度だ。おぉぅ、単に体温低くて寒いんかい!というのを、もう何度か繰り返している。熱がないことにほっとしつつ、体温の低さにがっかりしつつ。真冬に測って34度台をたたき出したことがあるので、それに比べればだいぶましなのだけど。
ともかく、ぶるるっとするのはまずいということで、即効性を求めて洗面所に行く。蛇口をひねってお湯に手をかざす。すると、なんてあったかいんだ、一気に身体があったまるなぁと幸せを感じる。
ぎりぎり、蛇口をひねっても水しか出てこない時代を記憶にとどめている世代なので(今ほど簡単じゃなかったの意)、蛇口ひねってお湯が出てくるってありがたいなぁと、しみじみしながら湯を味わう。
そもそも蛇口ひねって水が出てくることがありがたいし、電気、水道、ガス、通信、交通…、やっぱりインフラ事業に従事している人の仕事の偉大さというのは、もう頭をたれるほかない。
この危機的状況の中では医療ももちろんだし、食品や日用品、物流、スーパーやコンビニ、メディアの情報も欠かせない。買い物のたび、ありがたい情報に触れるたび、なんて「今、必要な仕事」だろうかと敬服する。
ゴミ出しのときも、日々のゴミ収集というのはなんと偉大な仕事かと、しばし感じいってしまう。これが溜まっていっては、家も街も大変なことになる。美化うんぬん以前に衛生的にみて、これほど欠かせない仕事もなかなかない。
そんなことを日々再確認させられる中では、自分の仕事の「不要不急」かげんというのを思い知らされるところ多分にあって、自分にできて、やるべき仕事とは何なのだろうか…と、しばし放心してしまう。きっと、そういうことを見直す時期として有効に使うべきなんだろう。
既存の枠組みは、内外で融け出している。昨秋の自分の部署異動も、なかなか良きタイミングであったなと思う。実際、仕事内容も大いに変わり、役目とするところも良い意味でこだわりなく、自分がやれること、やるべきと思うこと、やりたいことをやるようにしている。2020年度、この流れを受けて良い仕事をしたいなぁ。
それにしても、今日流れてきた志村けんさんの訃報には参った。子どもの頃、毎週楽しみに「8時だョ!全員集合」を観ていた。あんまりおかしいので、椅子に座っておれずに居間のじゅうたんの上でおなか抱えて転げまわっていたのを覚えている。
大人になって、学生時代の友だちの家に遊びにいったら、彼女の子どもが「8時だョ!全員集合」のビデオを観て笑い転げているのを見て、世代を超えてこれだけ人を笑わせるって、すごいコメディアンだなぁと改めて感心した。世の中に、どれだけの笑いを生んだのだろう。尊い人をなくしてしまった。
不要不急の仕事でも、尊い仕事っていうのもきっとあって、いろんな仕事で人は支えあって、世の中まわっているんだろう。そう、励まされもした。合掌。
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