「Web系キャリア探訪」第19回、打てば必ず響く人
インタビュアを担当しているWeb担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第19回が公開されました。今回は、当連載での最年少27歳、花王のマーケター廣澤祐さんを取材しました。
いまや講演依頼が殺到の若手マーケター! きっかけは会社がくれた小さなチャンス
新卒で花王に入社、最初はさまざまな事業部を横断的に支援するデジタルマーケティング部門に配属され、経験を積んだ後、現在は「キュレル」というブランドを扱う事業部に異動して活躍中です。
社会に出る前の中高や大学時代、就職活動のあれこれも、たっぷりお話を伺いました。いつ頃から、どんな感じでインターネットを使いだして、どんなことに刺激を受けて、どんなふうに進路を検討し、新卒入社後、どんな出会い・経験・学習を重ねて今に至るのか、今後についてどんなことを考えているのか、いずれも鮮明な記憶と!ご自身の思考プロセスを具体的にお話しくださいました。この春から20代の後輩や部下をもつ、もうちょい上の世代の皆さまにもお役立ていただける視点があるかも。
また、改めて新社会人を周囲がどう受け入れて関わっていくかって、本当に大事だなぁと思いました。
上司や先輩が、「この本はぜひ読むといい!」と薦めてくれたり、「この人とはぜひ会っておくべき!」と社内外問わず引き合わせてくれたり、「これはぜひ体験しておいたら!」とチャレンジする機会を与えてくれたり、その途中でフォローを入れてくれたり、終わった後にしっかりフィードバックをくれたり。
そうやって周囲からもたらされる未知の世界が、刺激的で、おもしろくて、自分を成長させてくれる出会いや経験の連続だと、自然のうちに「よくわからない人や状況」に対してポジティブに関わっていこうって気になるものだよなと。
よくわからないけれど、この人が薦めるんだから、会ってみよう、やってみよう、行ってみよう、読んでみよう。そうやっているうちに「この人が薦めるんだから」って前提条件を取っ払って、いろんな人に、いろんなことに、前向きに関わっていこうって基本姿勢が自分の中に定着していくんじゃないかしら。
もちろん子どもの頃から、そういう環境にあった人もいると思うけれど、そうでなかった若人にも、社会人になって初めての職場環境がこんなふうに自分を受け入れ、関わり、いろんなチャンスを提供してくれる場であったなら、世界の見え方、自分の可能性の捉え方、大いに変えられる人も少なくないんじゃないかって思いました。
そうして、上司や先輩が自分にしてくれたことを、自分もまた部下や後輩にやっていくというふうに、自然な流れで気持ちも行動も受け継がれていくのは、すごく素敵な循環だなぁと。花王さんは、それを具現化しているように感じられました。
一方で、この関係を下支えしているのは確実に若人個人の側にも理由があって、本編ではもちろんそちらをフォーカスしていますので、ぜひご一読いただけたら嬉しいです。廣澤さんが、上司や先輩、周囲の方々と築いていく「打てば必ず響く人」という信頼関係づくりは見事なもの。編集後記的な「二人の帰り道」にも書きましたが、一つひとつの出会いや経験をすごく大事にして活かしているし、いろんな人からいろんな要素を学び取って自分オリジナルのキャリアに編み込んでいっているのも、すごく素敵だなと思いました。
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