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2019-07-31

「コミュニケーションは、慣れの問題」と置いてみる

5月に、ここに書いた「寛容になろう」が生みだす不寛容を読んでくださった方から、1冊の本を紹介されて読んでみた。「その島のひとたちは、ひとの話をきかない―精神科医、『自殺希少地域』を行く」(*1)という、精神科医の森川すいめいさんの著書だ。

日本の「自殺希少地域」(自殺で亡くなるひとが少ない地域)を5か所6回にわたって足を運び、それぞれ1週間ほど滞在したときの記録に考察を加えた文章。

現地で出会う人にできるだけ声をかけ、雑談をし、少し関係が深まったと感じたときに、なぜこの地が自殺希少地域なのかを、自然な会話の中で尋ね歩いたという。

岡檀(おかまゆみ)さんの「自殺希少地域」の研究(*2)によれば、自殺が少ない地域では、隣近所とのつきあい方は「立ち話程度」「あいさつ程度」と回答する人たちが8割を超え、「緊密(日常的に生活面で協力)」だと回答する人たちは16%程度にとどまった。一方で、自殺で亡くなる人の多い地域は「緊密」と回答する人が約4割に達したという。

人間関係が緊密だと、つながる人の数は少なくなる。合わない人の排除が始まって、孤立が生まれる。

自殺が少ない地域では、ふだんの人間関係は緊密でないが、コミュニケーションの量は多い。ゆるく多くの人とつながっている状態、たくさんの知り合いがいるから、完全な孤立にはならない。

こうした中で、多様な人とのコミュニケーションに慣れていくし、合わない人を排除せずとも、あいさつ程度のコミュニケーションは成り立つから、困ったときには必要に応じて必要な分だけ手助けしあえる。

コミュニケーションが多いと、その人のことも手助けの方法も、手持ちの情報が豊かになる。困っている人がいると、何に困っているのかだいたい見当がつくようにもなる。車椅子の人だったら、あそこの段差のところを行き来するときだけはサポートが必要だなとか。それで、さっと声をかけて手助けして、段差のところだけ手助けしたら、あとはもうバイバイすればいい。

自殺が少ない地域は、手助けに慣れているという。そこに恩着せがましさがない。自分がただ、黙ってみていられないから、手を貸す。自分が助けたいと思うから助ける。気がかりだから、放っておけないから、声をかける。自分がどうしたいか。原動力がシンプルだ。

自殺が少ない地域の人は相対的に、自分の考えをもっているという。

自分の考えがあるゆえに他人の考えを尊重する。ひとは自分の考えをもつと知っている。違う意見を話せる。だからある人間の側やグループにつくのではなく、どの意見かによって誰と一緒になるかが決まる。ゆえに派閥がない。

また、次の老人のことばを受けた著者の弁は、私にもまったく同じように働いた。

「困っているひとがいたら、今、即、助けなさい」私は島を一周する途中で会った老人のこのことばを聞いて、そうだよなと思うようになった。ひとを助けるにおいて、少し、それまでは動き出す前に考えてしまうことがあった。ここで助けることが本当に本人にとっていいことなのか、ためになることなのかどうか、と。そのつど悩んだ。しかし、このことばを聞いてからそれを実践するようにした。

行動に起こさないこと、足が動かないこと、口が開かないことが、ままある。タイミングを逃してしまい、後でやらなかったことを後悔した経験は数しれない。

自分が直観で「これは、やったらいいよ」と思うことは、たぶん自分がやりたいことなのだ。そういうことに、別の自分が耳を貸さず、真剣にとりあわずに、やらずじまいで済ませてしまったことがたくさんある。

これを躊躇せずにやっていくことが、自分をありたい自分に近づけていくんだろうなと思う。

困っているひとがいたら考える前に助けたらいい。大切なことは自分がどうしたいかだ。

コミュニケーションに慣れている、手助けに慣れている。コミュニケーションも、人助けも、慣れの問題。そう置いてみると、気持ちが楽になった。善い人ができて、そうじゃない人はできないとか、優秀な人、心根のやさしい人、親切な人、よく気のつく人じゃなきゃできないとかじゃない。

慣れの問題なら、慣れればいいだけだ。そして慣れるためには、慣れるまで意識的に自分でそれをしていく働きかけが必要だ。そこを通過して、それをするのが当たり前になったら、もうこっちのものである。今は道半ば、躊躇してしまうこともあるけれど、わりと躊躇なくできるようになったこともある。発展途上である。

せっかく、自分が気づいたこと、思ったこと、考えたことを生かしていかないともったいない。自分が気がかりに思うことに、きちんと私が耳を貸して、立ち止まって、向き合って、それに関わって、声をかけていく、行動に移していくということを大事にしたい。そう、思い直す一冊だった。

*1:森川すいめい「その島のひとたちは、ひとの話をきかない―精神科医、『自殺希少地域』を行く」(青土社)
*2:岡檀さんは和歌山県立医科大学保健看護学部講師。詳しくは著書「生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある」(講談社)

2019-07-30

「Web系キャリア探訪」第13回、デザイナーという職能集団の長

インタビュアを担当しているWeb担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第13回が公開されました。今回は、今年のはじめにヤフーのデザイン部長からクックパッドのデザイン戦略部本部長に転身した宇野雄さんを取材。

ヤフーデザイン部長を務めた宇野雄氏があえて、クックパッドに転職した理由

現在38歳と、(40代からみると…)まだお若いのですが、出向や転籍を含め9社を経験、インターネット黎明期から常に最前線でデザイン業務に従事してこられた宇野さん。

職場を転々としているように見えて、一社一社で獲得してこられた経験・知見が、それぞれに骨太で、それらを着実に積み上げ&掛け合わせて次につないでいって今がある、というキャリアだなぁと思いました。

とにかくがむしゃらにやりたいことをやりまくって未熟さをつぶしていって成長実感ありまくりな若かりし日々、WebサイトからWebサービスやソーシャルゲームへ作るものが変わっていき、「数字(の変動)を見ながらデザインする」「デザインで人の感情を動かす」「デザイナーのままデザイン部長を務め、内外にデザインの価値を働きかけ、実際に価値を出す」といったステージごとの実践、いろいろなチャレンジがぎゅぎゅっと詰まったキャリア話で、たいへん刺激的でした。

デザイナーを集めた職能集団を部署として作って機能させている事業会社が国内にどれくらいあるのかわからないけれど、そういう部署に身をおいて宇野さんの身のこなしを間近で見ている若手デザイナーの方は、かなり良い刺激をもらいながら働けているのだろうなぁと思いました。

自分がプレイングマネージャーのような働き方を志向していないとしても、デザイナーの仕事をきちんと会社の中でビジネス文脈にのせて言語化・数値化し、価値化し、経営や他部署に求められる環境でデザインの仕事に携わっていくって、すごく健全だし、学びが多いし、いろんなチャレンジも思いついたり提案しやすいだろうなと。

プレイングマネージャーという言葉はよく見聞きするけれど、ではプレイヤーとして何を果たし、マネージャーとして何を果たすことで、その役割を両立させうるのか。自分にとっても部下にとっても会社にとっても、その先のお客さんや社会にとっても良い効果をもたらす振る舞いとは。そうしたことを一歩踏み込んで考えてみる材料になるかもしれません。お時間あるときに、ぜひご覧いただければ幸いです。

2019-07-18

よくある「漢字の書き間違え」をなくす10問テスト

ちょっとしたテスト問題を作ってみた第2弾。どんだけ心が折れているのか…。いや、大丈夫、健やか傾向です。

よくある「漢字の書き間違え」をなくす10問テスト

英語の勉強疲れ(と言うほど全然やっていないが)の反動でか、気分転換に日本語のほうへ行ってみたくなり…。毎日新聞校閲グループが著した「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」(*1) という本を読んでいたら、あぁ、これをテスト問題に展開したい!という欲求が高まってきて。

とりあえず問題に展開しやすそう&広くいろんな人に基礎固めとして役立ててもらえそうな「漢字の書き間違え」にフォーカスした10問テストを作成してみました。

私がネット上をうろうろしていて頻繁に見かける漢字の表記ミス(同音異字とか同訓異字とか)を取り上げて問題にしました。今回は、テスト後に見られる「ワンポイント解説」も練って書いてみました。

学習効果が高いテスト問題とは?を念頭におきつつ、何を問題に取り上げるか、どういうふうに問うか、先々取り出せる知識として残るように(かつ、テスト後に読んでもらえるよう短文で)どんな解説を添えるか…と、設問・正解・解説をテキスト化していくのは、インストラクショナルデザインを生業にする自分にとって、すごく大事な筋トレ。

たかが10問の漢字テスト、やってくださる方に貢献できることはわずかなものだけれど、ちっちゃくとも意味はあると思えることをコツコツやっていく。わずかなこと、ささやかな貢献でも、やっていれば自分を許して、どうにか生きていけるというものだ。

地味でも価値ある仕事に、矜持とこだわりとをもって取り組む、先ほどの本の校閲記者たちには、勝手に心を寄せ、勝手に励まされながら読みました。感謝、感謝。

また、一つ前のテストを受けてくださった方、ありがとうございました。すごい救われました。今回のテスト問題も、もしご興味とお時間がありましたら、ぜひ。同僚さんや後輩さんにも、どうぞ。

ちなみに、社内研修の講師は自分でやるから事足りているんだけど、講義内容をベースにテスト問題作ってもらえない?とかのご相談も承ります(営業)。

*1: 毎日新聞校閲グループ「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」(毎日新聞出版)

2019-07-14

間違えやすい社名を正しく覚える20問テスト

このところ「自分はぜんぜん人の役に立ててなくて、なんなんだろうな、まったく」という感覚にとらわれてちょっと塞いでいたので、ちょっとしたテスト問題を作ってみた。

間違えやすい社名を正しく覚える20問テスト

正しい日本語表記に興味がある方は、超ヒマなときとか気分転換したいときに、試してみてください。

社会人になって、SNSやWebサイト、何かしらのメディアに「ものを書く」ようになると、どこかのタイミングで出くわすのが、まぎらわしい表記の企業名。

セブンイレブンは正式名称「セブン-イレブン・ジャパン」だし、ユニクロを運営するのは「ファーストリテイリング」だし、NECは正式名称「日本電気」だし、「三菱電機」は電機であって電気ではないし。パナソニックはもともと「松下電器産業」だったのであって電気でも電機でもない。

他にも、しれっと社名のまん中におさまっているカナが「ャ」じゃなくて「ヤ」だったとか、カタカナじゃなくてひらがなで書くんだったとか、企業名表記にはそうしたひっかけ問題が、書き手を試すがごとく埋め込まれている。

一文字二文字のちょっとした違いでも、固有名詞を間違えるというのは、かなり痛い失敗。すごく、まずい失敗である。人の名前を間違えるのが超失礼なのと同じように、会社名の間違いも超々失礼である。使いどころによっては、ひれ伏してお詫び事案である。

というわけで、社会に出てから比較的早いタイミングで、みんながこの「間違えやすい社名」に触れるだけ触れておいて、まぁ忘れちゃったとしても、「なんかこれ、調べてから書いたほうがいいやつだ!」と思い出せるよう、ひっかかりを作っておければと思い、間違えやすい社名をリストアップしてミニテストを作ってみた次第。

別に、調べながら答えても一向にかまわない。正解は、20197月現在の各社のWebサイトで正式名称を確認した上でのもの。

この20社の社名を書く機会が巡ってくるかどうかは、テストを受けてくれる人が関わる業界によりけりだと思うけれど、例えばこういうところに間違いが起きやすいのね!という嗅覚を養っておくのには多少なりとも使えると思う。また、メディアにもの書く人はだいたい押さえているメジャーどころの「紛らわしい社名」をリストアップしたので、覚えておいて損はないと思う。

よろしければ、ご自身の確認用、あるいは後輩・新人育成用のプチ学習ツール、仕事を誰かに任せるときどれくらいこの辺知っているかをざっと把握するツールとして、ご活用いただければ幸いです。1mmでも役だったら、私も救われるというものです。

ちなみに、より詳しく押さえておきたい方は、このテスト問題づくりでもお世話になった記者ハンドブック 新聞用字用語集(共同通信社)あたりを読んでみるとよいかも。「紛らわしい会社名」が一覧でまとまっているはず(私は古い版しか今手元にないので、たぶん…ですが)。

2019-07-10

20-30代の生態、マネジメントする40-50代の葛藤

法人研修を提供する仕事をしていると、クライアント先で40-50代の現場マネージャー(発注者)から相談を受け、その話をもとに作った研修プログラムを20-30代の受講者(発注者の部下)に提供する機会が少なくない。

研修案件を引き受けるときには、客先の現場マネージャーにいろいろと話を聴く。どうなりたいのに、現状どこに従業員の能力不足があって問題なのか。そうした話の中では、現場マネージャーが年々、歳の差が開いていくばかりの若手をどうマネジメントしていけばいいものか、苦悩したり葛藤している様子もうかがい知ることになる。

いちいち説明が必要、わからなくても質問してこない、指示待ちが基本、安心安全な場所で練習したがる、業務時間内に勉強したがる、権限を求めず責任を負いたがらない、メンタルが弱い、何か言うとへこんで這い上がってこない、働かされている感じ、ハングリー精神に欠ける、こんな時代に社内にロールモデルがいないと嘆く、やりたい仕事ができないと嘆くわりにやりたい仕事を獲得するための具体的アクションを起こさない、無駄かどうかなんて判断できない頭で無駄を嫌う、不平不満を表立って言わずにある日突然に退職を決めてくる…とか、どうだろうか。

世代違いを要因に持ちだすと、「なんでもかんでも世代論で片づけやがって!」と拒否反応や反発を覚える人もいるかもしれないが、一方で、なんでもかんでも「世代間の違いは関係ない」と決めつけてかかるのも、それはそれで違うかなと感じる。

世の中のあらゆる「結果」は、複合的な要因のもとに起きていると思うので、その一因に世代差による影響、育ってきた環境や時代背景が違うことで双方が相容れずに発生している問題も、あっておかしくない。個体差もあれば、地域差も、世代差もあって、その他にもいろんな影響を受けて、人の違いが生み出されている。どうにも相容れないという行き違いも起きてしまう。そこで大事なことは、さまざまな要因に丁寧に目配せすること、それが一番、健全な洞察を得られると思う。

なんて考えているときに、ちょうど関心事にひっかかる英語の記事を目にした。Training MagazineというWebメディアの「企業が直面している難題」という記事で、「いかにミレニアル世代を理解し、リードし、モチベートしていくか」という12個のポイントをまとめているリストがあったので、ざっくりそのリスト部分を訳してみた。

※20年ほど離れていたところから、のっそり英語学習を再開したばかりの私が、英語の練習がてら意訳したものなので、あてにならないことこの上ないが、雰囲気の共有です…。そこはご容赦を。

ここで取り上げられているのは、米国でいうところのミレニアル世代というやつか。デジタルネイティブとも呼ばれ、「2000年代に成年期を迎えた世代」が今、職場では一線に立つ。1981年から1996年に生まれた人たちとくくると、2019年現在、23歳から38歳くらいの働き盛りだ。けっこう広いな。

THE MOST CHALLENGING ISSUE COMPANIES ARE FACING RIGHT NOW│Training Magazine

以下、「ミレニアル世代は〜だ」という12個のポイントに整理した意訳。

1.ミレニアル世代は、チームで協力して働くことを好む
すこし背伸びした目標を与え、部門間のやりとりを入れると良い。ただ、職務からはずれた活動に巻き込みすぎてもいけない。大変すぎると年間目標を達成できないだろう。

2.ミレニアル世代は、フィードバックを欲している
働きに対して、フィードバックを返そう。ただ「よくやった!」では、うまくいかない。プロジェクトごとに週1で具体的な指導を与えるようでないと、彼らは満足しない。

3.ミレニアル世代は、トレーニングにやりがいを得る
適切なトレーニングを受けられるようにしよう。予算と時間が許すなら、トレーニングを提供しよう。

4.ミレニアル世代は、仕事の「How」と「Why」を知りたい
彼らは仕事の全体像を捉えて、貢献したいと思う。会社のビジョンや戦略について話し合うブレストやオフサイトミーティングの時間を作ろう。

5.ミレニアル世代には、「フレックスタイム」が必要
仕事とプライベートを分けるのが困難で、何時にでも仕事をすれば、それを仕事として認めてほしいと思う。できるだけ彼らのライフワークバランスを尊重しよう。

6.ミレニアル世代は、高い倫理基準をもつ
みずから見本を示して、彼らを引っ張っていこう。言うだけ言って実行しないなど、この人は口先だけだと思われたら、彼らはついてこない。

7.ミレニアル世代は、説教を好まない
フィードバックやトレーニングは望むけれど、説教は求めていない。講釈をたれたり、尊大な態度をみせると、そっぽを向かれてしまう。

8.ミレニアム世代は、一人芝居で話し続けられると退屈する
ミーティングは双方向で、できるだけ楽しくやろう。皆を会話に参加させ、折りに触れ皆にミーティングをリードさせる機会をつくろう。

9.ミレニアル世代は、始めるとき「始め!」の号令が必要
きちんとスタートを宣言されないと、待機を続けて何もしない。プロジェクトを始めるときには、明確に「始め!」と宣言しよう。

10.ミレニアル世代は、自分よりテクノロジーに明るい
彼らのほうが、アプリ、ゲーム、ソーシャルメディア、Webサイト、ソフトウェアなど、様々な技術知識に秀でている。それを認めて、技術絡みのプロジェクトを任せていこう。

11.ミレニアル世代は、顧客や地域社会にとって重要な役割を果たす会社の一員でありたいと思っている
彼らの仕事観は、仕事をやり遂げて給与を稼ぐだけでは満たされない。自分たちが手がける製品・サービスが顧客に価値や利益を提供し、自分たちがうまくここにフィットし機能を果たしていることを示そう。彼らにとって「意味のある」環境を作っていこう。

12.ミレニアル世代でなくとも、報酬は嬉しい(超意訳…)
皆が感謝され、尊敬され、評価されていると感じるようにケアしよう。よくやったと褒めたり、ありがとうと伝えたり、ちょっとしたギフトを贈るのでもいい。

ここまで書かれると、「自分はミレニアル世代のご機嫌取りのために仕事してるんじゃない!」という気になるかもだけど、現場マネージャーにも見直せるところはあって、もちろん若手の側にも見直したらいいことがある。そんなふうに捉えて、とりあえずこの生態を参考までに眺めてみると、何かしら打ち手の発案に使えるかもしれない。

何のためにやるのか、どこを目指しているのかをシェアしたり意見交換する時間は大事っていうのは、別にミレニアル世代に限った話じゃないと思うけれど、そこんとこ本当に丁寧にやれているかなって見直してみるとか。

現場叩き上げで、寝る間も惜しんで休日使って知識・スキルを獲得してきた人たちには、会社でトレーニング機会を提供してあげるなんて甘ったれていると思う向きもあるかもしれないが、実務に就く前にある程度体系立てて知識をインプットしたり、練習して失敗して見直すトレーニング機会を与えてあげることで、彼らのモチベーションが高まったり、あとは自学自習していける取っ掛かりになるなら、そんなの家でやれ!の一辺倒で一切をはねのけるより、取っ掛かりのトレーニングをやってあげたほうが問題解決には話が早いかもしれない。

このあたりを丁寧に洞察深めていきたい。それぞれにどういう施策が功を奏すのかと、あれこれ考えたり情報を整理したりしている。そこで自分が、なにか働けたらいいんじゃないかと。

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