「Web系キャリア探訪」第9回、メルカリのデータ分析チーム
Web担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第9回が公開されました。今回は、メルカリのデータ分析を預かるBIチームのお三方をインタビュー取材。
メルカリのデータ分析チームが熱い! 個性的過ぎる3人がメルカリを選んだ理由
言わずと知れた日本最大のフリマアプリ「メルカリ」ですが、メルカリ社として企業の顔をみてみると、2013年のアプリリリースから短期間に日・米で1億ダウンロードを突破、国内だと7,500万ダウンロード、利用者数は月間1,100万人、累計流通額は1兆円と飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長中の注目企業です。
組織としても「すごい人たちの集団」感がスゴイわけですが、その中の人たちは、どんな感じで採用されて、どんなキャリアの人で、どんなものの考え方をして、どんなふうに働いて生きているのだろう…というのを興味深くお話し伺いました。
スゴイの一言でくくっちゃうと、へぇほぉははぁ…で終わっちゃいかねないのですが、それぞれのキャリアの歩みを丹念にたどると、いろいろなエッセンスに分解して読むこともできます。ご自身のキャリアやチーム作りの参考になる情報を拾い読みしてもらえたらなと思っています。
というのも、「キャリアモデル」っていっても現代では、「1社40年をどういう道筋でたどったか」ってわかりやすいパターンを1人格に求めるのは無理がある転職当たり前の世の中。自分にぴったり感のあるキャリアモデルを探しまわるより、いろんな人のキャリアの歩みから、自分が参考にしたいエッセンスをパーツ単位で取り入れたり、これは自分にそぐわないなぁと思うような人の価値観にふれたときも、それをもって自分の価値観を知る機会に活かすくらいがちょうどいいだろうと思うわけです。結局はキャリアって、望むと望まざるとに関わらず自分オリジナルにならざるをえないわけだし。そこから先の個別的なサポートをキャリアカウンセラーとしてできたらってところもあるのですが。
閑話休題、今回の取材は「分析力」を強みにしている面々とあって、ご自身のキャリアについても、その分析の妙が話の節々に窺えました。「ちょっと自分を離れたところから見てみて、こう考えた」という話が随所にちりばめられているように思います。
石田さんについては本編で書きましたが、樫田さんの「自分の今の希少性ってなんだろうな」って視点をもって考えてみることとか、「インプットとアウトプットを交互にするのがいいから、次はインプットだ」とか、新保さんの「5年後には来る」という市場の読みとか、「技術を極めるよりも良いプロダクトを作る方に興味がありました」という自己分析も。
後から振り返ればってことも含むかもしれませんが、自分が考えたこと、結論を出した根拠のようなものをすごく分かりやすい言葉で語れるのは、人に伝えられるレベルに自分の中で意識化している証拠だなぁと感服。
お三方を通じては、力みすぎず、キャリアデザインしすぎず、人との出会いや機会を活かして自分の世界を広げていく柔軟さ、オープンさを心地よく感じた取材でした。
編集後記「二人の帰り道」の森田さんのお話も二重三重に染み入ります…。よろしければ、少しゆったりした時間に、ぜひご一読ください。
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