「Web系キャリア探訪」第7回、アフィリエイトオタクの生きる道
インタビューを担当しているWeb担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第7回が掲載されました。今回はアフィリエイト愛に満ち、その愛情を遺憾なく発揮して活躍する、フリーランスの鈴木珠世さんを取材しました。
アフィリエイトオタクが45歳過ぎてフリーランスに「会社員より今が一番楽しい!」
みずから「アフィリエイトオタクなんです」と切り出す、アフィリエイト愛に満ち満ちた女性。私は「のめりこむ」ということがなかなかできないタチなので、オタクをサポートする役まわりなのだと開き直って人生を送っていますが(なので周囲にはオタクが多い)、オタクがそのテーマについて熱心に話すさまというのは、その人に内在する生命力が満ち満ちている感じがあって、いいですよね。
なんてこの人の人生は充実しているのだろうかと、あふれだすエネルギーをいくらか分け与えてもらえたような、ありがたい気持ちになります(テーマにもよりますが…)。なので鈴木さんのお話を聴いていて、すごく元気をもらいました。
よく「Will/Can/Must」の円の重なるところに、自分の仕事領域を見いだすなんていうけれど、「オタクがそれを生業にする」というのはその理想を地でいく感じの“最強”感があります。
Willは「自分がやりたいこと」、Canは「自分ができること、得意なこと」、Mustは「自分がやるべきこと、やらねばならないこと」といった言われ方をします。
Mustは、社会的なニーズとか、組織から求められることとかって言われたりもするけれど、私は3つ目の円を「そうせずにはいられない、やるべきと突き動かされること」とか、「自分がその活動に意義や価値を感じること」っていうふうに捉えています。それが社会的なニーズ(とまで大仰にとらえなくても、他の人の役に立つこと、助けになること、人を喜ばせたり豊かにすること)に通じている感じ。
「オタクがそれを生業にする」っていうのは、この3つの円の重なりの、深い、深ーいところに仕事があるってことだよなぁって気がして(必ずしもそうじゃないのかもしれないけれど)、こりゃ最強だなって尊いものに感じられます。
私はオタクという人生を生きられる身の上ではないと割り切っているけれど、オタクのサポーターとして、こういう円の重なりにオタクが自分の仕事を見出し、有意義に働ける組織づくりとか社会づくりには貢献できたらいいなと思っています。
オタクオタク繰り返すと、あれだけども、ギークとかのほうがいいのか。いや、何かを好きで、得意で、それに並々ならぬ価値を見出している人というのか。そういうものを見出している人が、それを仕事にして、それゆえに充実した人生を歩めたら、本人もすごく幸せだし、社会もきっとおおいに恩恵を受けられるよなぁと。
そういう人たちが働きやすい環境づくりって、社会としても、組織としても大事に育んでいったら強いと思うのですが。こういう「半端ない人」たちが、残業時間を気にして、組織にばれないように隠れて仕事するとか、突出してすごいんだけど、はみ出し者扱いで評価されないとか、いろんな規制がきつくて働きづらいから会社辞めちゃうとかじゃなくて(いや、独立したい人が独立するのはいいことだと思っているけれど、組織に残る選択肢もあったほうが自由だという意味で)、そういう人たちが会社に所属し続けて、仲間を引っ張っていってくれたり、すばらしく純粋な生命エネルギーを周囲に振りまいてくれるような組織改革/働き方改革もあっていいんだろうなぁとか思います。
そんなこんなは、編集後記の後のつぶやきということで。ぜひ本編をお楽しみください。ほんとうの編集後記にあたる「二人の帰り道」は、本編に寄せています。最後までご一読いただければ幸いです。
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