« 問題をじっくり決める感覚 | トップページ | エンジニアがマネージャーになるキャリアパスの再考 »

2018-09-28

「Web系キャリア探訪」第6回、転職から移籍へ

Web担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第6回が掲載されました。今回はインフォバーンの田中準也さんを取材。

6回の転職はジョブホッパー?「広告業界で部署異動してるだけだよ byジュンカム」田中準也氏のキャリア観

JR東日本企画で14年間勤めた後は、電通、トランス・コスモス、メトロアドエージェンシー、電通レイザーフィッシュ、インフォバーンと転職を重ねていますが、田中さんからすると「転職」というより「部署異動」のような感覚と言います。

この感覚、近しい業界に身をおいて同時代に働いてきた私も共感を覚えるところがあります。私の場合「○○業界で部署異動している」と思えるほど大舞台で働いている感覚はもちえないのですが、ここ20年ほど働いてきた中で、
1.企業間の壁が薄くなり、
2.企業間・企業と個人のコラボレーションが活発になり、
3.プロフェッショナルとしての個人の存在感が増していって、
4.人材の流動性も高まってきた
のは大いに肌で感じるところです。

数年単位で会社を渡り歩き、新しい職場で新しい仲間と新しいチャレンジをする人を見るにつけ、「転職」というより「移籍」という言葉のほうがフィットするなぁなんて思ったりしていました。

さて、今回の田中さんは、ネット黎明期から、その前線で仕事経験をもたれてきたわりに、「デジタルを主戦場にしよう」と決意された時期は、けっこう最近なんだなというのが驚きでした。

90年代に一度ネットの仕事に足を踏み入れた開拓者精神旺盛な当時の若者って、周囲の大人にビジネスにならんとか言われて理解を示されなくとも、どんどんデジタル、インターネットのビジネスに邁進していった印象があって。

そこでデジタル一辺倒とならずに、アナログ×デジタル双方の見通しよいところに立ち続けて、また双方の前線に立ち続けてきたところに、田中さんのキャリアのユニークさが際立つのかなと思ったりしました。

また、それは確かな田中さんの志向の表れであり、ご自身が選んできた道であり、そこに惹き寄せられるように仕事の誘いが都度やってきたと考えると、必然と偶然の絶妙なバランスの中に田中さんのキャリアが成り立っているように感じられます。

確かな志しや自律心をもってキャリアを舵取りするデザイン性も感じられれば、未知の可能性や人の縁に人生を預けるドリフト性も感じられて。どっちに依らずバランスをとりながら進んでいくのが人の道かなぁなどと思ったりしました。

というのは私の勝手な蛇足ということで、ぜひ本編をお楽しみください。編集後記にあたる「二人の帰り道」まで、ぜひご一読いただければ幸いです。

« 問題をじっくり決める感覚 | トップページ | エンジニアがマネージャーになるキャリアパスの再考 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「Web系キャリア探訪」第6回、転職から移籍へ:

« 問題をじっくり決める感覚 | トップページ | エンジニアがマネージャーになるキャリアパスの再考 »