社内研修や勉強会の効果検証について、スライドを作りました。本当はもう少し具体的なノウハウを整理しようと思って書き出したのだけど、前置きをしたためていたら話が膨らんでしまって、一旦こちらの終着点へ…。これはこれということで、テーマにご興味ある方は、お目通しいただければ幸いです。
社内研修や勉強会がやりっ放しになっていないか
最近、自分の仕事、自分の役割について、考えごとをしている。ここしばらくはわりと、自分の目の前にある仕事をやることに焦点をあわせ続けて働いていたので、少し改まって、自分は何の役に立ち得るのかと。
キラリと光るものがあれば言葉にするのもたやすいのかもしれないが、なけなしの特徴をかき集めて言葉に起こしていくのは難儀である。
だからとりあえず、抽象的なのも具象的なのもごちゃまぜにして、メモに書きつける。仕事で大事にしたいこと、何がしたいのか、何は違うのか、どうしたらいいのか。今どう役に立っていなくて、それはどうしたらいいのか。市場はどうなっていて、どこで役に立ち得るのか。
散らかる言葉を構造だてて整理しきってみようとも思うのだけど、精緻に言葉でまとめきってしまうには、まだ早いような気もする。言葉は人を規定する。思考に良くも悪くも枠組みを与えるから、もう少しメモ書きのまま言葉を泳がせておいたほうがいいのではないかとも思う。
一方で、それってただの怠慢では、今がタイミングなのかもしれないよ、というツッコミも。どう枠組みを与えるかも、いつがそのタイミングとみるかも、結局は自分の解釈の与え方次第だ。
まぁともかく煮え切らないうちは、抽象的な概念で考えるより、できるだけ具体的な活動に目を向けて考えたほうが生産的である。頭の中で概念的に序列をつけようとするより、実際の活動をイメージして自分の欲するほうを体に選んでもらったほうが話が早い。
研修事業でいうと、今やっているオーダーメイドだけじゃなくて、研修をパッケージ化して量をさばきなさいよ!という拡大策は誰もが思いつく話なのだけど、そちらにはどうも食指が動かない。そこに今さら市場性があるか?というビジネス上の論点もあるが、それはおいておいて。
汎用的なパッケージを作って並べて、それをたくさん販売するというところに個人的に興味をそそられない。ということは、それと対極のところに自分の興味領域を浮かび上がらせられるのではないかと考えを進めてみる。
すると興味の向くほうは、簡単にいえば「量はさばけないが質にこだわる」ということになろうか。一つひとつにしっかり入り込んで、きちんと成果を出す。そういう方向で、もっと自分の働きを濃密化する道筋を歩めないかなと。
一つの研修プログラムを作っておさめるにとどまらず、クライアント各社の経営戦略に基づいて人材開発の方策を有効な施策に落とし込んで提案・展開する、現場の皆さんのパフォーマンスが確かに上がって、組織も個人も喜ぶ、包括的な人材開発のデザイン力が提供価値になったら一番だなと思う。
そういうものの一環として、効果検証のノウハウというのもある。教える取り組みはできているけど、本当にこれでいいのか、効果は上がっているのか、教える内容やレベル感、教え方、学ぶ側の学び方はこれが最良なのか、そういうことを受講者と講師、組織の後方から見渡して構造作りをサポートしていけるように腕を磨いていく道筋か。
そこにどれだけの市場性があるのかというと、なかなか微妙ではあるのだけど。この辺の働きをありがたいとは思ってもらえても、その曖昧な価値に対してお金をもらい事業を成り立たせるとなると、相当な力量をそなえないとって気がするけど、薄利多売方式でいっても同じように険しい道なら、こっちのほうが断然に模索しがいはある。秋・冬はもう少し目線を高くしてやっていこう。
最近のコメント