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2018-06-21

「Web系キャリア探訪」第3回掲載に寄せて

今年の初めから連載しているWeb担当者Forum「Web系キャリア探訪」の第3回が掲載されました。

変化激しいSEMの世界「自分の成功体験は正解じゃない」 個性を生かすチーム運営とは?

初回の掲載時にここで触れましたが、1回目が、14年転職を選ばずに1社で挑戦を続ける岩崎電気の新井隆之さん、2回目が、50歳を目前に日立製作所から大日本印刷に転職された西田健さん

これまで企業のWebマスター的立場の方にインタビューしてきたところで今回。3回目は、事業会社サイドではなく、彼ら事業会社のサポーターとして働くSEMコンサルタントの寳洋平さんを取材しました。

真剣に小説家を志す時期、占いコンテンツのライターなどを経てのSEMコンサルタントというキャリアは、一見すると異色の経歴と語りたくなりますが、ご本人にお話を伺っていると、ごく自然な成り行きのように、一つひとつが関連性をもってつながりあっている確かさを覚えました。静謐で、深みがあって、独創的な文学作品を愉しむような、趣きあるインタビュー時間でした。

昨今は「仕事」とか「働く」とかっていうと、はなからマイナスの印象をもたれかねない危うさを感じたりもしますが、私の中の「仕事」イメージは、誰かのためになることが、自分の成長をももたらす素朴な日々の営み、といったものであり続けています。また「仕事」って言葉に、「労働」とか「作業」と一線を画す、創造的で尊いイメージももっています。

この連載のインタビューは毎度、そういう自分の心持ちのまま出かけていって、とくに途中で違和感を覚えることもなく話を堪能して帰ってこられていることを、3回振り返ってみて改めて思いました。三者三様のキャリアながら、それぞれにご自分の仕事を尊び楽しむ人たちの等身大のお話を聴かせていただいてきたからこそのことだなぁと。

誰かの仕事を外野から見てどうこう評するのではなく、自分の仕事・自分のキャリアを、自分の言葉で語る人たちの、こうした思いや考えを起こして、この連載を読んでくださる方に今後も届けていけたらなぁと思います。「仕事」とか「働く」とかの、素朴で個人的で多面的な、それぞれの解釈を、豊かな表現でシェアしていけたらいいなと。

取材現場では相変わらず、舵取りするなど程遠く、お話に聴き入るばかりなのですが、一通りの取材を終えて思うところを、記事の終わりに「二人の帰り道」として記していますので、ぜひ最後の一文までおつきあいいただければ幸いです。

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