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2018-04-30

匂いが見つからない

4月はなんだか忙しく過ぎていった。気がつけばゴールデンウィーク突入。前半3連休は仕事と、その仕事を成し遂げるための知識インプットで過ぎていったのだけど(終わっていないけど)、今日の午後は「匂い」をつかまえに街へ出た。早々にボディシャンプーを買わなければならないのだ。

私は生活雑貨全般、ひとつ買ったら、ずっとそれを使い続けるタチで、いろいろ取り替えてみるという熱意なり探究心を持たない。シャンプーもコンディショナーも、歯磨き粉もハンドソープも、ティッシュもトイレットペーパーも、洗剤もお掃除クリーナーも、全部「前と同じもの」、あれば「つめかえ用」を何十年と買い続けている。

なんなら居酒屋のドリンクだって、最初に頼んだものをずっとおかわりし続けるのが常だし、水着もゴーグルもくたびれてくると同じものに買い替えたいと思う(が、モデルチェンジが激しくて、なかなか叶わない)。

そういう客の場合、「きちんと製造・流通・販売され続ける定番」を選んでおくと苦労がないわけだけど、そもそもその手のことに関心が低いからそういう客になっているわけで、検討に検討を重ねて最初の製品選びができているわけではない。

なんとなくそこにあって使い始めたものが、なんとなくそこにあり続けるから無くなっては買い替え続けて長いつきあいとなる。それが、あるとき急に店頭から消えてしまうと、私は浦島太郎のような気分で棚の前に立ち尽くす。

おおかた私の生活雑貨はライオンと花王によって支えられており、そちら方面は非常に安定しているのだけど、それ以外のメーカーのものとなると、製品生命はそれほど盤石ではない。

今回、それがボディシャンプーで起きてしまった。決して製品が販売中止になったわけではなく、製品ラインナップとしてはあるという。とはいえ、しばらく品切れが続いていて、本国から取り寄せられる時期に目処はたっていない。新宿店がダメで、丸の内店もダメ。となると(正規品としては)日本にはないそうで、次に入るのは秋頃になるか、もっと先になるかも読めないという。

そんなのありなのかと思うけれど、ないものは仕方がない。今後のことも考えると、これはもっと安定した製品への乗り換え時期が巡ってきたということだろうと思い、別の製品検討に入った。

とはいっても、どうしたらいいのか。前と限りなく同じ成分(香り)のものを探す方向か、それともせっかく7〜8年ぶり?に切り替え機会を得たのだし、歳も歳だし、ここでオーガニックとかなんとか健康配慮系に振りきったほうがいいのか。それとも流通の安定性を重視して、近所のドラッグストアで買えるのから選ぶのが得策か。はたまた基礎化粧品とか買っているところのにブランドをまとめるか。

シャンプーとコンディショナーは、10年前だか15年前だかに健康寄りの(ちょい高いけど、髪に良くなさげな添加物が入っていない系)に変えたんだよな。で結局、ずっとそれを使い続けている。となると、ここで選ぶボディシャンプーも、場合によっては60歳くらいまで使うのでは…とか。いや60歳で長年使い続けたものを変えようとは思わないだろうから、そうすると死ぬまでか…とか。さすがに毎日使って、それを何十年使い続けるとなると、自分の体に影響大きそうである。

でもなぁ、もうしばらくボディシャンプーは香りで選んでみようか、とも思う。どちらかというと、強く体にまとわりつくような香りをむしろ避けたいというところがあり、下手に変えて香りが気になると嫌だなぁという不安もある。そんなんで方向も定まらぬまま、ふらふらとネットをさまよい、しばらく情報収集。

まず現在地を確認しよう。自分はそもそも、今のボディシャンプーのどの成分の香りを気に入って使っていたのか。それが定かではない。調べてみると、そのボディシャンプーの香りは匂いの5種盛りみたいにブレンドされたものらしく、まずはそのどれが自分の好みなのかを知るところから始めてみようと思い至る。

それで、街に匂いをつかまえに行ったのだ。書かれている5種の名前を、別のブランドの店舗でかいでみるのだ。サボンとかロクシタンとか、ふだん行き慣れぬ、いい匂いのするお店やさんに入ると、店員さんが声をかけてくる。「何かお探しですか?」

「あの、匂いを探しているんですが…」と応える。それ系の専門店なのだから、そういう問い合わせは(私には非日常でも)このお店の人たちにとっては日常的にあるんだろうと思って口にしたのだけど、ちょっと不思議そうな視線を送られたので、さほど一般的な問い合わせではなかったのかもしれない。

ともあれ事情を説明して、あれこれ匂いを嗅がせてもらうも、どれも違う気がする。全然関係ないやつとかも、いろいろ紹介されてかいでみるも、うーん、うーん。ちょっと検討してみます…と、あっているのかどうなのか服屋を去るときと同じセリフを使って失礼。いい人生経験にはなったが、結局何も買わずじまい。

夜になっても、各所で手洗いしながら試したボディシャンプーの匂いが手からもくもくあがってきて気になる。こっちじゃないっぽい。じゃあ、どっちだ。手元のボディシャンプーは残り少ない。もうしばらく検討だ。

後日談(2018/5/3追記):
乗りかかった船とばかりに、今日は「香りのデパート」みたいなところに足を運び、10数種類のボディソープを手にとっては匂いを確認してみたのだけど、どれもピンとこず。というか、ほとんどは、うぉっと顔をしかめてしまった。
ここに来て、自分が好ましいと思う匂いは、ものすごく限られているのだということを知った。というか、今使っているのが唯一のよう。たぶん絶妙にブレンドされているってことなんだろうな。
で、どうするか。無臭の、基礎化粧品とか買っているところのブランドにまとめるか、今使っているのをAmazonで輸入代行業者から買うか、どっちかにしよう。

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