お医者さんへの期待
10月下旬からの頭痛の具合はどうなのかというと、薬をのんでいる限り、激痛が走ることはまぁ(少)ない、という感じ。
歩くときはだいぶゆっくりめに歩き、重い荷物の持ち歩きは控え、プール通いもとりあえずやめていて、この三連休はおとなしく近所か家で本を読んだりラジオを聞いたりして過ごし、昼夜お構いなしに、よく寝た。
最初に処方された筋肉を和らげる薬は効く感じがなかったけど、後に追加してもらった神経を落ち着ける薬は効いている感じがある。
一方この薬をとめたら、あのズキンズキンが右の耳後ろに再来するだろうなという違和感もある。出る人には副作用がけっこうひどく出る薬だという話も聞いていて、気が抜けない。お酒もNGだ。
さて、これがいつまで続くのだろう。近所の専門医には、処方した薬を飲み続けて、2週間後にまた来るように言われたが、なんとなく心もとない診断だ。2週間のあいだに、薬の加減をどう調整するかといった話も特にない。
頭という場所が場所だけに念のためと思い、週末のうちに調べた別の頭痛専門医のところへ、今朝行ってきた。行ってよかった。
まず、こちらからできるだけ簡潔に情報を伝えた。先生の問いに応じて、痛みのズキン感、頻度、位置など症状を伝え、レントゲンはこれ(持参)、MRIの結果はこれ(持参したが、問題なかったとの報告のみで済んだ)、飲んでいる薬はこれと提示。何の薬は効いている感じがあって、何は変化なしなど情報を補足。
あとは先生の目を見て、うんうんと真剣に話を聴く。先生は手際よく主な頭痛の種類と特徴を挙げ、「あなたは、原因がわからない(他に疾患がない)一次性頭痛。その中でも症状からして、こうじゃないでしょ、だから偏頭痛じゃない、こうでもないから緊張型頭痛でもない、リリカ(薬)が効いていることからも末梢神経系の頭痛でしょう」と説明しながら絞り込んでいく。
「だとすると、1ヶ月くらいで治まる、心配するな」との言葉をもらい、カキーンと音がなったような気がした。本塁打。私はその言葉を欲していたのだ!と思った。期間の見通しが立つことの、なんて有り難いこと。この説明で、どれだけ気が楽になったことか。
「今の薬が効いているなら、それを飲み続けて。今が朝晩2錠ずつなら、徐々に間引きしながら薬を減らして様子をみていくといい」とのこと。まだ間引ける状態ではないけど、徐々に薬を減らしていきたい。こういうのを求めていたのだ。
そりゃ、言い切れないことだっていろいろあると思うけど、やはりお医者さん(というか専門家?)にまず求めるのは、こちらの話を不足点補いながら聴きいれて、要点を押さえて状況を確認し、専門知識とこれまでの豊富な経験・事例から今回の特徴を見出し、これと分類し、要因や対応策を示し、先を予見し、専門的なアドバイスをくれること。
からの適切な治療&処方。そして願わくば、大丈夫と言ってくれること。大丈夫、心配するなと言ってもらえる機会など、いい大人になると日常でもまずないし…、それを専門家に求めるのは酷な話かもしれないけど、今回はほんと救われる思いだった。心からお礼を言って、診察室を後にした。まだ、ぎりぎりな感じだけど、引き続きできるだけ安静にして快復を待とう。
ちなみに今日の先生に、私がもともとお世話になっていた近所のクリニックを尋ねられて答えたら、「あぁ◯◯さんのところね」と返ってきて、「奥さんの方か?」と問われた。そこは、ご夫婦でやっているのだ。彼女は腕がいいよ的な話を、先生が続けようとするのと重なるようにして、私が「いえ、男性でした」と応じたら、先生、キュッと口をつぐんでしまった。やはり…。口コミを読んでいて、そんな気はしていたのだ。
« 脳のMRI体験 | トップページ | 教育とコンサルティングの境い目 »
コメント