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2016-03-17

夢への立ち入り禁止

花粉症になって、かれこれ7、8年になるだろうか。もっとかな。ちょうどみんなが続々と花粉症になっていく時期に私も流れに乗ってデビューしてしまったのだけど、一度なると治る人は稀なので(毎年期待するんだけど)、花粉症人口は増加の一途をたどり、花粉症対策の薬や関連グッズも年々充実していっている。

何年か前にアレグラという内服薬が一世を風靡して、私も手を出してみたけど、ある時ふと取説に目をやったら、副作用のところに「悪夢」と書いてあって、ぎょぎょぎょーっと思って飲むのを止めた。

以来、花粉症対策の内服薬には一切手を出していない。悪夢をみるのももちろん嫌なのだけど、薬の影響が夢に及ぶというのがこわいのだ。無防備の自分を乗っ取られる感じがして、それだけは勘弁と思ってしまう。

それが最近、もう一つ副作用が悪夢のものを発見してしまった。電気毛布だ。たぶん取説には書いていないと思うけど。

私はこの冬からだったか、敷き電気毛布を導入してホクホク寝ているのだけど(この買い物はして本当に良かった)、温度設定が1から7くらいまであって、これを3にすると決まって悪夢をみる。

通常は2にしているのだけど、特に寒い日などは3に合わせて寝た。そして悪夢をみた。これが何度か続いた。因果関係を言い切れるほど実験を重ねたわけじゃないが、続ける気もない。とにかく個人的に、電気毛布の温度設定は2にとどめておいたほうが身のためだと思うに至った。

私は普段、夢ってみているとしてもあまり覚えていなくて(だからみていないと思っている)、みたとしてもぼんやり曖昧な表現のものが多いんだけど、電気毛布3でみる夢は描かれるものが具象的で、線や色や質感がはっきりしていて対極的だ。それだけでも誰か他の人が創っているんじゃないかという感じがして不気味さがある。

無意識なんて自分の管理下にないんだけど、できるだけ異物が混入しないように生きていきたい。生きている間はできるだけ自然の純度を保って、自分のもとで意識から無意識への道筋をすーっと通しておきたい。いつか、遅くとも死ぬ直前には、自分が誰だかわからないという瞬間がやってくるのだろう。意識も手放した状態になってしまうんだろう。っていうのを考えるととってもこわいけど、意識があるうちはできるだけ、すーっとしておきたい(イメージです)。

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