ICカード払いはじめ
年の始めに「今年はこれを改めよう」と心に決めて、自分の行動をがらりと変えた記憶って全然ないんだけど、今年は一つそういうものがあって、早速昨日から実行に移している(元日はその機会がなかった)。
といっても、多くの私の友人は「今さらかい!」と突っ込むようなことなんだけど、「細々した買い物は、使えるかぎり交通系ICカードで支払う」のを始めたのだ。
昨日今日、コンビニやドラッグストアに入ると緊張の面持ちでレジ前に立ち、使えるカードの案内を静かに凝視して、「よし、ここは使える」と確認し、できるだけ自然に、しかし格好つけすぎないように初心者をわきまえてICカードを取り出し、カード決済をしている。
すいた近所のコンビニでデビューを飾ったため、挙動がゆっくりでも怪しまれず、内心で「ほぅ、こうやってやるのか」と思いつつ、基本の所作を習得することができた。大型の本屋さんでは、金額が数千円に及んだので、おじけずいて止めてしまった。チャージ金額を把握しておく必要があるのだなと学んだ。近所のスーパーではクレジットカードしか使えず断念。使えるお店・使えないお店情報は、インプットしている最中だ。
それでどうかって、いやぁ、楽だ。実に楽だ。カードを乗せて一発じゃないか。なんて楽なんだ。
じゃあなぜ、これまでやらなかったのか。慣れの問題が一番だ。これまで長いこと、細々した買い物といえば、財布を出して現金で支払うのが基本だったので、気がつくと財布を出して現金で決済を済ませてしまっていた。
持ち歩く電車の定期券はICカードになっていて、数千円のチャージ金額は入れたりしていたので、いつでも乗り換えることはできたのだけど、慣れから脱するのには、「よし、今日から!」という意識的な節目が必要だった。
ずいぶん前、コンビニで長いレジ待ちをしているときに、暇つぶしに人の決済手段をみていたら、思いのほかカード払いに切り替えている人が多く、自分もそろそろ変えたほうがいいかなと思ったことはあったのだ。
これは例えるなら、雨降りが止んで、周囲はみんな傘をたたんで歩いているのに、ひとり傘をさしている状態に近しいという感じがした。
が、それでもなんだかずるずるっと、そのまま現金払いを続けてしまっていた。なので、2016年の年始から!と年末に決めたのだ。って全然遅すぎるのだが、日常の暮らしに対する関心が希薄なので、この手のものはどうにも仕方ない…。
この先は、「ぼーっとしていても財布を出すのではなく、勝手に定期入れを出している」「チャージ残額を常にざっくり把握しておき、レジでブッブーということがないようにする」「チャージ金額が少なくなったら、余裕をもってチャージする」まで体が覚えてくれれば一人前だ。毎日のことなので、そこそこ短期間で体得し、今年は「細々した買い物」の発展を遂げられるだろうと期待している。
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