海外に移住する友だちへの餞別
先週末、まもなくイギリスへ移住する友だちに会ってきた。彼女と旦那さん、男の子3人の5人家族。大人になってからというもの、「友だちの家に遊びに行く」機会はとんと少なくなり、しかも家庭をもった友だちの家に遊びに行く機会はまれ。そんな中、彼女の家にはよくお邪魔した。子どもたちにも、顔を覚えてもらえるくらいには会っていた。駅からおうちに向かう線路沿いの道を歩きながら、あぁこの道を歩くことはもうないのだろうなぁと思うと、ちょっぴりさみしい気持ちになった。
それでも、大方のものを船便で送り終えた閑散とした部屋の中、みんなで会って一緒にしゃべっている間は、いつもどおりで、まったく実感もなく。最後のお別れのところで、玄関を出てバイバイするときに、なんだか急に目頭が熱くなったけれど、涙をこぼさず、ハグして笑顔で帰ってきた。
きっと会える。会いに行けばいいのだし。ロンドンなら一度一人で行ったこともあるのだし。それよりは、とにかく海外で新しい生活を始める彼女のこと、家族のことを、心から応援したい。どうか、すばらしい日々を重ねていけますように。
餞別に贈った品は「あかしや 水彩毛筆 彩 20色セット」。友だちも、彼女の子どもも絵を描くのが好きだった(気がした)ので、新宿の世界堂(1F〜6Fまでビル一棟まるまる画材・文房具・額縁の専門店)をふらふらして見つけた。日本の伝統色で構成されていて、筆職人が1本ずつ手造りで穂先を仕上げた、水彩画を描くための筆ペンセット。ちょうど、いいな、と思って。
荷物を増やすのは申し訳なかったのだけど、まぁこれくらいは…。それ自体は小ぶりで軽いんだけど、持ち主によっていくらでも可能性が広がっていくものを、その期待をこめてプレゼントするのって、好きだ。
今日、飛び立つ。いってらっしゃい。
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