残りの靴人生
まさか五十肩!?と思われた症状はみるみる回復に向かい、首から右肩にかけての痛みは寝違えただけだったようだ。まだまだ、ぴちぴち。と思っていたら、今度は靴の影響で首と両肩がメキメキのバキバキに…。やっぱり、ぴちぴちってことはないですよね、知ってます。
3年半前に首の激痛におそわれて以来、結婚祝いのパーティーでもないかぎりヒール付きの靴は履かずにきた。しかし、この冬ずっと履いてきたぺたんこのブーツもそろそろ春だし止めなくてはと思って、今朝ちょっとだけヒールのある靴を履いて出たら、たかだか数十分の出勤途中で肩がバキバキ、頭ガンガンと痛んで途中で崩れ落ちそうになってしまった(平らの靴もあったのだけど、週末履いてみたらどれも足に合わなくて、つま先のほうの骨が痛んだので止めたのだ)。
なんとかプールにたどり着き、はだしになってクロールして肩をまわしてお風呂入って、いくらか回復。が、その後また靴を履いて会社に向かうと、再び肩がバキバキ、頭ガンガンに。もうこれはダメだと思い、朝の会議を終えるや、会社を出てタクシーでデパートへ。週末に一応、この靴はいけるのでは?と目星をつけていたのが新宿の高島屋にあったのだ。
10時開店とほぼ同時に到着し、店員さん方のものすごい丁重な挨拶に恐縮しながら靴のコーナーへと急ぐ(急げないけど)。そして目星をつけていた靴の24cmを出してもらって履いてみる。ヒールはないし、素材が柔らかいので骨があたる感じもない。が、ついている飾りが内側にくいこんでいて物のあたる感じがだいぶ気になるレベル。惜しい…。これもダメかぁと肩を落とす。
しかし、そこは新宿高島屋。合うサイズを出してくれた店員さんに、抱える問題を手短かに話すと、店員さん、デザインの好みはあるかと追加の確認。私が「できるだけシンプルなもので、仕事用に使いたい」と話すと、店員さん「今履いていらっしゃるような」と確認、私「そうですね」。
そこから店員さん、私にそこで座って待つように言って、広い靴のコーナーへ消えたかと思うと、数分でメーカー問わずあちらこちらから4点ほどの商品を見繕って帰ってきてくれた。体がメキメキで、靴を探してうろつくのも辛い状況だったので、この対応が身にしみた。
で、そこから実際に履いてみて、履き心地とデザインで絞り込み、ぱぱっと決めてお会計。もちろん買ったばかりの靴に売り場で履き替えさせてもらい、店員さんには「ほんっとうに助かりました!」と気合いをいれてお礼を言って会社に帰ってきた。高島屋、最高だ。これぞニッポンのデパート!と感謝・感激。
今日一日で、このさき一生ヒールのある靴は履けまい、と確信した。なぜ以前、自分がこれを履けていたのか理解できないくらいだ。ここ3年半履いていなかったことで、ヒール用の筋肉が退化していることもあるのだろうけど、問題の核心はやっぱり足の筋肉ではなく首のほうだろう。もはや消去法でしか靴選びはできない身体になってしまったけれど、とにかく楽に気持ちよく歩ける靴とともに、残りの人生を生きていこう。
というわけで、足が24cmで、黒い仕事用のヒール靴が欲しい方、新品同様の結構いいやつ、あげますので、見てみたかったら声かけてください。会社においてあるので、同僚の方はすぐ試着できます。
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