大人の世界、社会に出ること
ここ1週間ほど、「今、渋谷にいるんだけど」「今、ビルの1Fにいるんだけど」「今日明日会わない?」といった即時、即日決行な声がけがいくつか続いた。気の置けない友人からの思いがけない誘いに、おぉ!と表に出ていく。そして、時には夜更けまで話しこみ、別れ際、はぁ、幸せだなぁと思う。
みんな、大人になってから出会った友だ。学生時代、大人になってからこんなに深くつながる人間関係が、こんなにバラエティ豊かに広がるとは、想像だにしなかった。けれど、社会とは本当に大海なのであって、だだっ広い。想定外が前提なのだ。
4月1日に新入社員の子たちが全社あてに入社挨拶のメールを出していた。ビジネスメールの練習も兼ねているんだろう。たどたどしく初々しい文面に、顔がほころんだ。「期待と不安が入り交じって」という言葉を受け取って、返信を送りたくなった。仕事が切羽詰まっていて個別に送ることはできなかったけど、みんな宛に送るメールをしたためた。
社会が何たるかを語れるわけじゃない。大人の世界なんて、これと私には指し示せない。私が贈れることは、自分の体験をもって、ただ、大人の世界、仕事の世界、社会に出ることは、すごく楽しいことだと私は思ってるよってことだ。不安なんて自分一人でもいくらでも感じられるから、すこし早く社会に出た私からは、ここに期待があることを贈りたい。期待しか、自分が贈れるもので、贈りたい言葉が思いつかないのだった。
私は大人になればなるほど、歳を重ねれば重ねるほど、人生楽しいです。学生時代の友だちもかけがえのないものだけど、大人になってからも本当にバラエティ豊かな出会いがたくさんあります。ぜひエンジョイしてください。そう伝えた。
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