腰を上げる
冬の夜道など歩いていると、「もうかれこれ長いことお母さんと会ってないなぁ」と思い浮かぶ。亡くなった人と二度と会えないのはもちろんわかっているのだが、本当に会えないんだなぁというのを、毎回初めて知ることのように不思議に受け止める自分もいる。
やっぱりさびしいもんである。その度「もうこの先もずっと会えないのかぁ」と話を収拾するほかないわけで。その後にはきまって「人に会えるのはね、生きている間だけだよ」って伊坂幸太郎の「モダンタイムズ」に出てきた台詞を思い出す。ここまでが冬の夜道歩きのセットになりつつあるが、いや、ほんとに、大切な人と過ごしている時間ほど尊いものはない。
ここしばらく、晩に友人と会って話し込む機会に多く恵まれ、帰り道にはきまってそんな感慨を覚えた。いくらか閉塞ぎみだったりもしたけど、少しのんびりもしたし、仕事もあれこれあるし、またこつこつ大事にやっていこう。この数週間に手元で走り書きした思考の断片も、いつか何かにまとまって昇華するといいなぁと思う。ここにも何か表せるだろうか。
そして、気づけば12月。今年も暮れ。一年経つのが早いのか、そうでないのか、もはやそれすらよくわからなくなってしまった…。若い時分はもう少し「一年早いなぁ」という感慨をもって年の瀬を迎えていた気がするが、その感覚すら失われてしまって、どっからの一年だっけ?とスタート地点がたぐれない。ともあれ今を生きている。運動も再開しないと…。
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