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2013-01-08

セラミックヒーターを買うまで

ビックカメラでセラミックヒーターを買った。ダイキンのセラムヒートという遠赤外線暖房機。1消費者の購入までのいきさつをメモ。

 

私は寒がりだし、部屋もフローリングむきだしで寒いので、前からエアコンのほかにもう一つ暖房器具を部屋に置きたいとは思っていた。のだが、なんだかんだとやり過ごしているうちに季節は変わり、まぁいっかを繰り返し。

 

が、来る冬、来る冬、毎度冬は寒く、部屋も寒く、身体をふるわせて部屋にいる。いい加減これだけずっと欲しいなぁと思っているのだから、きっと買っても後悔はしないだろうと思い、数日前「本当に買うかも」モードにスイッチを入れてビックカメラへ行った。

 

一度目は様子見、買うならこれだなぁというところまでいって、家に帰って一晩寝かせてみたが、やっぱりあれ部屋においたらいいかなぁという気持ちが残っていたので(高まっていたわけでもない)、では会社帰りに買って帰るか、と再びビックカメラへ足を運び、買ってきた。

 

先の商品を選んだのは、(1)ビックカメラの暖房器具売り場で前のめりに売り出し中だったのと、(2)試演中になっていて前に立ったらあったかかったのと(暖房器具だから当然だが)、(3)商品下に設置されていたパンフレットを読んだらいいこと尽くめでべた褒めされていたのと(パンフレットだから当然だが)、(4)店頭に暖房器具の種類別特性一覧みたいなマトリクス図が張り出されていて、セラミックヒーターは即暖性に◎がついていたのと、(5)デザインがシンプルで色味も落ちついていたためだ。

 

あと、(6)私がその商品のスポットライト下にいるときに、背後の母娘が「これ、いいらしいわよー」と噂話ふうにささやいていたのを耳にしたのも、世の中のどこかでコレ評判がいいんだなぁと思った記憶があるので、一応付け加えておく。

 

で、大方気持ちを固めつつ、28,000円台を提示する値札の下に書かれた、他店でこれより安く売っていたら店員にお声がけください的な一言への対処を思案。手元のスマートフォンで価格.comをチェックしたら、なんと18,000円台がある。さすがに1万円値切るのは難しいだろうと思いつつも、これを見て28,000円のまま売ることもないだろうと思い、注意書きに従って店員さんに声をかける。

 

「これの在庫ってありますかね?」と尋ねると、「ありますよ」と店員さん。スマホを手に、「これね、価格.comの最安値で18,000円台があるんですけど、どれくらいまでいけますかね」と私。「うーん、量販店さんの最安値までは落とせるんですけどね。それだといくらになりますかね」と店員さん。一緒にスマホ画面を覗き込みながら、量販店の最安値までページを下っていく。コジマネット23,379円、これで手をうとうじゃないかと相成り(ネット販売っぽいけど)、きりよく23,000円にしてくれた。1万円値切ったら、5千円まけてくれた格好に。値切ったの、初めてかもしれない。初めてのお使い的にちょっと気分高揚。

 

「持ち帰ります?」と言われて、「できるかぎりそうしたいんですけど、ちょっと持ってみていいですか?」と試してみる。まぁ、持てないことはない。店員さんも「10kgくらいですね。まぁもてないことはないですね」と言うので、「じゃあ持ち帰ります」と宣言。

 

しかし店員さんも、店と私の家との距離も移動手段も知らないでよくぞ言いきった。店から出る前に、エスカレーターを数階下るだけで腕が折れるかと思った。だいたいこういうのは往々にして、もっている間に重たさが増してくるものなのだ。小学生のときに習っただろう。店員さん、もしや自分の体格、体力、筋肉、店と家の距離想定で言っていたのでは…。

 

とか、今さら言っても始まらない。角張って持ちづらい大きな段ボールを持ち、休み休みどうにか店を抜け、駅の改札を抜け、電車に乗って、最寄り駅から家まで汗をにじませながら帰ってきた。

 

まぁそれでも、数日後に届く身軽な最安値より、今日持ち帰れる重たい安値である。欲しいときが買いどき。おかげで今、右半身はほかほかだ。そして左半身は寒い。遠赤外線とはそういうものらしい。

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コメント

今年もよろしくお願いします。
セラミックヒーター購入記、興味深く拝読させていただきました。

私は先月、思い切ってカーボンヒーターなるものを買いましたが、セラミックヒーターはそれのさらに格上みたいでヨドバシでもかなり全面的に売り出していました。
ただ私は予算的に厳しかったので5千円のカーボンヒーター。これでも前の電気ストーブよりずっと即暖性があり感動してます。
セラミックヒーターは台所で使っていますが(エアコンがないので)すぐ温かくなるという点でも優れものですね。

昔、こぼしながら石油ストーブにチューブみたいので石油入れて、毎回マッチで擦って火を点していたのが嘘のような時代になりましたね。

hysmrkさんが温かく過ごせているようで良かったです!

ベルさん、こちらこそよろしくお願いします! 今年こそお会いできるといいですね。前にお目にかかったのが、もう何年前のことか…。
そしてヒーター仲間。いやぁ、ほんと冬のあったかいものほど人の心を和ませるものはありません…。今も私の右側で働いてくれています。じんわり。やっぱり即暖性は重要ですねぇ。
昔のストーブは、独特のにおいがありましたよね。小学校なんかでは、機関車みたいな面構えの黒くて大きなストーブが教室の右前に設置されて、教室の左後ろは極寒の地だったような。あれは先生を労っての配置ですかねぇ。

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