あと100回会えそうな人
夜中に目を覚まし、残りの人生であと100回会えそうな人は誰だろうかと疑問が浮かぶ。考えてみると、一番確率高そうなのは会社の人であった。これはまずまずいけるのではないか。あとはなかなか見込みがたたないが…。
私の尺はどうも「もって59歳まで」と、母親がその歳で亡くなって以来定着してしまっている。それでいくと、長くてあと23年の人生だ。春夏秋冬で会えている友だちというのは、この年になるとまずまず会えているほうだと言えるが、それでも年4回となると、4回×23年で、あと92回。100回に満たない。
「92回」というと、まずまず会えるかという気がしないでもないが、「人生で92回」となると、なんとなく乏しい数字にみえてくる。36歳という現在地からみれば十分なんだろうか。
しかし、年4回も会えている人というのはまれで、1年に1回くらいは会えているかなという友人もいれば、久しぶりねぇといって数えてみたら数年ぶり、十数年ぶりという人も少なくない。のだから、やっぱり長く生きたものだ。この間仕事の書類で、来年は平成25年という数字をみて、平成になってから四半世紀か…とたまげた。
そういえば少し前に、大きな病気をして大変な思いをした友人が、遠方から東京に来る際、ぜひ会っておきたいと声をかけてくれたっけ。ありがたかったし、かけがえのない時間だと思った。
マルチデバイス対応っていうのが一つのリッチネスの方向だとして、もう一方に対極のリッチネスが存在するとしたら、それはノンデバイス、デバイス無しってことになるのかな。人に直接会う、ものに直接触れてそのものを体験する。
そんなことをぽこぽこ思いながら、またいつの間にか眠りにつき、なぜか外国で震度7の地震に遭う夢をみて、夜が明ける。今日は、父の誕生日会と快気祝いをかねたお食事会を催しに、実家へと向かう。
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