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2012-10-20

セカンドオピニオンの裏面

昨日病院に検査結果を聞きにいって、父の腫瘍は癌(悪性)だったことが特定された。と同時に、この間の手術で一通り除去できたこともわかった。もう少し根っこが深くまで入り込んでいたら、また別の治療が必要になっていたので、本当に良かった。筋肉のほうまで根っこが入り込んでいた場合、今回の手術では除去しきれないと言われていたので、手術後も内心ひやひやしていたのだ。

やっぱり発見してから手術まで期間をあけず、早期治療できることが大事なんだなって思った。これはあくまで、両親が癌にかかった医療には門外漢の一患者家族として思うことだけど。

なんだかおかしいわって兆候を確認して、最寄りの病院に行ってエコー検査やって、再検査が必要ですねってことになって別の日にレントゲン検査やって、再検査が必要ですねってなって別の日に内視鏡検査やって、これはちょっとまずいですねってなって、「うちじゃ手術できないから紹介状書きますね」ってことになって、大きな病院に行ってまた同じ検査を一通りやって、手術することになって、入院して手術する。

ってことになると、発見から癌を除去するまでに、2ヶ月近くかかるのはざらではなかろうか。最寄りの病院の手際の良さや、大病院の混み具合にもよるだろうけど、何かと1週間刻みで予約をとっていくと、あっという間に1ヶ月、2ヶ月と進行していってしまう。

でも、この2ヶ月の間にも、どんどん根っこは奥深くまでのびていくって考えると、その期間の長短によって処置の程度が変わっていってしまうことも頭においておかないといけないんじゃないかって気がする。

今回うちは、決して大病院とはいえない最寄りの病院で手術して、根っこからとってもらえた。その体験で語っているだけっていったらその通りなんだけど。あと、この最寄りの病院は、父の友人がそこで以前お世話になって癌が完治したってところを紹介してもらって行ったというのもある。

手術前のお医者さんの見解としては、「現状の検査では、陽性悪性かまで特定できていない。けれど、とにかく一定サイズの腫瘍があるのはわかっているし、これこれの観点から悪性の可能性も十分考えられる。なので手術でとってしまって、そこでとった細胞を検査にかけて、後で陽性悪性の確認をするほうが早期治療できて良い」という話。父も、「じゃあ手術お願いします」ということで、初診から16日後に手術してもらった。腫瘍らしきものを発見してから半月ほどでの処置だ。

父が、手術を決めてから入院前にそれを友人に話したところ、「そういうのはセカンドオピニオンっていって他の病院の医師にもしっかり意見をもらってからやったほうがいいんだよ、大きな病院とか行ってさ」と言われたそうだけど、それで大病院にかかっていたら、癌はもっと進行していただろう。信頼をおける先生だなって直感的に感じたのも大きいけれど、私は父のやり方に賛成した。

ここでふと、直感が反対すれば私もセカンドオピニオンを勧めていたかもしれないって思ったので、「なんだ、結局おまえは直感だのみじゃないか」と言われれば、まぁその通りなんだけど…(正確にいえば私が信頼をおいているのは直観だ)。

再発率も高いので安心はできないけれど、今はとにかく、根こそぎ取り除いてくれて、先生本当にありがとう!って気持ちだ。深くお辞儀をして、病院を後にしてきた。

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コメント

ひと通り除去できてよかったよかった( ̄▽ ̄)

わー、nobsatoさん、ありがとうございます!
全然関係ないですけど、いつもnobsatoさんとコモリゾーくんの写真をみながら頬をゆるませています。

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