かみあわない会話
立場が違えば、直面している問題も違うし、人それぞれに関心事も価値観も主張も違う。それは周知の事実だ。それでも話をかみあわせる事ができるし、その会話の過程やその先に意味を生み出せるのが人間のすごいところだと思っている。
だけど、それを成り立たせるには知性と感受性が必要だ。優しいという性質だけじゃ足りない。今語るべきテーマの本質をとらえる知性と、そこで語られている話のレイヤーに周波数をあわせる感受性、会話の前提となる言語能力も必要になる。
知性と、感受性と、言語能力と、という言い回しが適切かどうかわからないけれど、そういったもので立場の違う人同士が有意義な会話を成り立たせることはできると思う。そして、それは素敵なことだと思う。全部にかみあわせる気も力量もないけれど、全部をあきらめたくはない。だから、そう信じて知性と感受性のどちらも磨きつづけたいと思う。
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