家にデスクを置く
この3連休は、私にしては珍しく方々出歩いていて、その間に「家にデスクを置く」というスーパーソリューションに巡りあってしまった。家にデスクを置くなんて当たり前の人には、おまえはその歳になって何を今さら…と思われること請け合いなのだけど、なんだか思考停止になっていて気づかなかったんだなぁ、「我が家にはデスクがない」という驚愕の事実に。
その昔、一人暮らしを始めたときに、この6畳一間にテーブルもデスクも置くのは無理があると思ってデスクをあきらめたところから、引っ越した先でもデスクなしがデフォルトになってしまっていた。それに、当時からごく最近(1〜2年前)までは圧倒的に会社で過ごす時間が長かったから、2択なら家はデスクよりテーブルがいいんじゃないの?という結論の導き方もそうおかしいものではなかったのだ。
しかし、よくよく考えてみると、別に人を呼ぶ家でもないので、最初からテーブルよりデスクを選んでよかった気がする。私の使う時間は、大半がテーブルではなくデスク向きである。本を読むとか、文章を書くとか、ノートとペンでもぞもぞやっているとかいうのは、実にデスク向きのことであり、私の24時間はだいたいこういう地味な作業に割かれている。
が、15年前には自分がどんな生活を営むのかイメージを持ち合わせていなかったし、別のところに引越すときも他の要件はあれこれ見直してきたのに、ことデスクに関しては新たに追加しようという発想がなかった。家にそういう集中空間は作れないことが前提になってしまっていて、本を読むとか文章を書くとかいうときには近所のお店に出かけるのがスタイルとして定着してしまっていた。家にはあまり長居しないのが当たり前になってしまっていたのだ。
いやぁ、しかし、家にそういう空間を作ってしまえれば、閉店時間とか気にしなくていいんだもんなぁ。家にはそんな空間作れないと思ってきたけど、デスクを置くっていうのは、ものすっごいスーパーソリューションじゃないかっ!と、家具屋さんでハッとした。自分の生活をより豊かにしようとかいう心意気をもって家具屋さんとかをぶらつくことが若い時分にできていたら、もっと早く気づけたと思うのだけど。いやぁ、ずいぶん時間がかかってしまった。
というわけで、土曜日にハッとして、日曜日にいいものに出会って、月曜の本日それを買った。なんだか一気にデスクと椅子と、チェストとかいう袖の引き出しと、シェルフとかいう本棚と、4点まとめ買いした。私は家具って買うと、ぼーっとしている間に10年くらい軽く使ってしまうので、最短でも10年使うと考えたら、まぁいいでしょう。
というか相当世の中が激変して、机に向かうとか、椅子に座るとか、引き出しとか本棚に物を収納するとか、何それ意味わかんないわーみたいな時勢にならない限り、一生でも使いたい。今後引越しをすることになっても皆さん引き連れて仲良く暮らしていきたい。
家にデスクのある生活。あぁ、たまらないわー。今さらすぎるわー。久しぶりに、生活っぽいことをテーマに過ごした休暇で新鮮だったなぁ。そんなGW前半戦でした。
« エラー番号「11」 | トップページ | 行きつけの蕎麦屋 »
コメント