ネットの最下層
「僕がグーグルを辞めた理由:Why I left Google @docjamesw」を読みつつ、普段思っていたことを走り書いたメモ。
FacebookとGoogle+が横並びに語られるのをみても今のところ違和感ないのだけど、Facebook社とGoogle社を横並びに語っている文章をみると、どうしても違和感がわく。
なぜ違和感がわくのか考えると、たぶん私がGoogle社に期待していることと、Facebook社に期待していることが、(具体的に言い表せないけど)明らかに階層の異なるものだからなんだろうな、と思う。
情報インフラとして捉えると、ソーシャルネットワークが社会の情報インフラの最下層に位置しているというのは、ものすごく軟弱で頼りない気がする。だから、ソーシャルネットワーク層より下に、もう一層、「知ってる人ネットワーク」から影響を一切受けない最下層を敷いておきたい。
私がGoogle社に期待しているのは、その最下層情報インフラの整備と充実で、それと全然別のラインでソーシャルネットワークサービスをやる方法はあるかもしれないけど、「連携」という名のもとに、その2層をまぜこぜにされてしまうと、最下層インフラは純度を保って機能しなくなると思う。
なので、Google社には勝手ながら、連携しないで2層やるか、あるいは最下層だけをやってくれたらなぁというのが、素人の個人的な思いだったりする。
最下層ってどういうもんなのっていうと、それもまた言い表すのが難しいけれど、理知的な判断に基づくもので、ユングの分類に頼れば、feeling軸(感情・人の価値観)ではなく、thinking軸(思考・原理原則)にのっとって順位づけ、情報と情報の紐づけがなされた情報インフラという感じ。
なんだか曖昧なイメージだけど、理知的な思想に基づいて構築された情報インフラが純度を保ったまま最下層に整備されていたほうが、世の中の情報流通は豊かになる気がしている。
そして、それって世界最高峰のテクノロジー企業にしか開拓できない領域だと思う。で、それをできるプレイヤーって、Google社しか現実的に思い浮かばないから、ここをやってほしいなぁと思うんだろうなと。
自分が知らない(フォローしていない)人か、知っている(フォローしている)人かに「一切影響を受けない」ことを前提とした、「それ以外の」さまざまな要素から順位づけして情報をつなぎあわせるネットワーク層。社会の拡張性ってそういうところに育まれる気がするんだけど、どうだろう。
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