高まるユニ・チャームへの情
今年も順調にインフルエンザが猛威をふるい、私は戦々恐々として会社の中、電車の中をマスクをして過ごしている。絶対仕事を休めない状況下、すでに結構な数の人が身近でインフルエンザにかかっているので、過剰反応といっていられないのだ。
ということで、私はセブンイレブンでマスクを買い求める。マスクの棚には、青色のユニ・チャーム純正マスクと、緑色のセブンプレミアム(セブンイレブンのプライベートブランド)のマスクが隣り合わせて並んでいる。
ともに箱のパッケージで、前者には「超立体」、後者には「立体型」と、ゴシック体の漢字三文字がどどん!と目立つサイズで書かれている。その、どどん!と感は「立体型」すら「超立体」っぽく見える、正々堂々とした佇まいだ。
これ、一見純粋な競合商品として切磋琢磨しているようにみえるけれど、セブンプレミアムのマスクの箱の裏面をみると、販売元「ユニ・チャーム株式会社」と書いてある。両者ともユニ・チャームが販売元なのだ。
しかし、ユニ・チャーム純正は「5枚で398円」、一方のセブンプレミアムは「7枚で298円」で売られている。つまり、セブンプレミアムのほうが2枚多くて100円安い。それが、隣り合わせで売られているのだ。
昨年もそうだったのだけど、今年もまったく同じ棚風景だったので、あんまりユニ・チャームが不憫で、しばらく立ち尽くしてしまった。さりとて、マスクを購入する1消費者としては、これだけの価格差をつけられて、しかも使い捨てのマスクを2枚増量で提示されて、それでもあえて高くて数量の少ないほうを選ぶのも難しい。昨年はあえてユニ・チャーム純正5枚入りを買ってしまったこともあったが(複雑な消費者心理…)、なかなか継続できるものではない。
しかも、セブンプレミアムのマスクも十分に品質良好なのだ。素晴らしいフィット感。長時間くたびれず、手抜きのない誠実なものづくり。まぁそりゃ、品質が悪いとあっちゃ製造/販売元が悪いという評価になるし、手の抜きようもないのだが。
それにしても、これだけの差をつけられても尚、ユニ・チャーム純正がそれはそれとしてセブンイレブンの棚に並び続けるのは、どうしたことなのだろう。セブンプレミアムの引き立て役として置かれているのだろうか。業界事情にうといのでまったくよくわからないが。
作る人も商う人ももちつもたれつ、対等なのが最も健全だと思うけれど、作る人より、それをもって商う人のほうが強者になりやすいのが世の中か。分をわきまえるとかっていうのは、あんまり流行らないか。とか言いながら結局私は日々セブンイレブンのお世話になっている。
そんなこんなで、セブンイレブンのマスク棚の前に立つ度、私はユニ・チャームへの思いを熱くする。安いほうを購入して口元に装着したときの良質さ加減に触れる度、ユニ・チャームへの情は深まるばかりである。大好きだよ、ユニ・チャーム。私の生活はユニ・チャームに守られています。
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