« パーソナライズ | トップページ | どれだけ血肉になっているか »

2011-11-12

天声人語書き写しノート

いいかげん業を煮やしたのか(まだ首は完治していないのだけど)ここ数日で一気に新たな相談ごとが舞い込み、仕事が山積みになった。忙しさ的には、少し前の状態に戻っただけとも捉えられるけど、仕事の難しさ的には、これまでより一歩難しい領域に足を踏み入れた感がある。でも、そこをこそ今自分はやるべきなのだという気がしていて、どれも難しそうだけど、やってなんぼ、自分なりに試行錯誤してやってみようと動き出したところ。

と、近況はさておき。先日会社近くの文房具やさんで「天声人語書き写しノート」というのを見つけて、思わず衝動買いしてしまった。朝日新聞の天声人語を1ヶ月分書き写せるようになっているノートで、詳しくはこちら

「自分が自在に使える言葉が少ない」というコンプレックスは常々あったのだけど、それに対して何かするということをずっとせずにきていたので、これを店頭で見たとき、「おぉ、なんと私にぴったりのノートだ!」と一目で心奪われてしまった。そして、Webサイト上に載っている「天声人語」をみながら2日ほどやってみたのだけど、これがすばらしく良い。

まずボリュームが程よい。文章量もそうだけど、意味があいまい/なじみがないという言葉の登場回数も程よい(一回にあんまりたくさん出てくると、たぶん続かない…)。つまり、天声人語を書き写すというお題のサイズ感が程よいのだ。一通り書き写しながら、聞いたことはあっても自分が使う言葉にはなっていないなぁと思う熟語や慣用句・言い回しをメモ欄に書き残していく。それを後でまとめて辞書で調べて、用法なんかもちょろちょろメモ。これで所要時間30分くらいだ。

ノートの中身も、なんとか学習帳みたいに、それ用に見開き1日分で作られているので、そう多くないスペースをしっかり埋めていく楽しみがある。原稿用紙というのは、成形されたマスを埋めていくという本能的充足感が得られる演出がなされていたのだなぁなんて、久しぶりに書き込んでみて勝手に思ったりした。

というわけで、とりあえずひと月(一冊分)やってみようと思っている。正直続けられるかちょっと不安もあるんだけど…。でも、自分が使える語彙を豊富にもつということは、表現力が豊かになるということ以前に、語彙を広げた分世の中を豊かに感じとれるようになるということだと思っている。何よりそれを手に入れたい。だから、楽しみながら続けたいなぁと思う。

« パーソナライズ | トップページ | どれだけ血肉になっているか »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 天声人語書き写しノート:

« パーソナライズ | トップページ | どれだけ血肉になっているか »