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2010-12-05

前世をみる人の話

この間書いた「前世を聴いてきた」という話題で人と話をしていたら、もう少し書き残しておきたい気がしてきたので追加のメモを。といっても、私の前世話は飲み屋のネタにしかならないので、ここでは、私が自分のこと以上に興味深く聴いた、「前世をみる人」の世界観がどういうふうに成り立っているのかという話を。

まず「人は人として生まれ変わり続ける」という前提がある。もとをたどれば人の起源に到達するわけで、それ以前は動物だったかもわからないが、人になったところからはずっと、人は人として生まれ変わり続けているのだという考えに立っている。

ここで、東京に戻ってきてから人に突っ込みを受けて、「なるほど、確かに、どうなんだろう」と思ったのは、人の起源からたどれば現代、人口は爆発的に増えたわけだけど、その過程でどういう魂の増殖を遂げているのか、この辺は確かに謎。誰か、次行く人がいたら訊いてきてください。

話は戻って、その場で私が質問したのは「では、どれくらいの周期で生まれ変わるのか」という疑問。これは西欧のほうにそういう研究をしている人がいるとかで、「その人が生きた期間の3〜5倍の期間をおいて生まれ変わる」のだそう。つまり100歳生きれば次生まれ変わるのは死去300年後〜500年後、10歳で亡くなれば30年〜50年後には生まれ変わって出てくるという話。

「次に生まれてくるときは国も変わるのか」と質問してみたら、変わることもあるということだった。私は永遠の旅人なのだそうで、毎回違う国に生まれているのだそう。なんだか、一処に安住できない性質らしい。

これと関連して、別の質問に対して「現世で会っている人は前世でも、多く身近にいて会っている人だ」という話があったのだけど、これも東京に戻ってからの突っ込みで、「人によって生存期間もばらばらで、生まれ変わる周期も3〜5倍とばらばらで、地域もばらばらに生まれ変わるのに、なんで現世と前世でそんなに人と人の再会が成立するのか」と。「鋭いねぇ、確かにそうだねぇ」ということで、これも誰か行く機会があったら訊いてきてください…。

どうかなぁ、そういうありえなさそうな状況下でも時を超えて巡り会ってしまう限られた何十人だか何百人かの強固なつながりを誰もがもっていて、その人たちはご縁があるからこそ巡り会うのです、という話になるのかな。まぁ、人生ですれ違う人といったら数限りなくいるわけで、その人たちは記憶にあがってこないものね。

でも、こういう前提でいくと、生まれ変わっても生まれ変わっても、入れ物は変わるものの、主要な登場人物の入れ替わりはなく人生劇場を繰り返していることになるけれども。それはそれで、「そうなんですよ」と言われれば「そうなんですね」という話か。

あとは「人の運命は決まっているのだ」というのも、その人の説く人間運命学の前提で、生まれてきたときにすでに(1)その人が背負っている条件、(2)その人が生まれてきた意味(現世で乗り越えるべき課題や果たすべき役割)、(3)人生の中でのバイオリズムがある、という話だった。この辺を個別に話してくれる。

これは、他の人の体験記ブログなんかをみると、ある程度パターン化されているみたいだったけど、まぁ専門職として仕事でやっているのだから、ある程度そんなアウトプットにはなるかという感じ。私はけっこう平凡にこういうのを受け入れるので、たぶん細部はかなりパターン化して話しているんだけど、その人のパターンが何なのかを探り当てるところは、一般の人にない能力を発揮して何らかつかんでいるってバランスではないかと勝手にイメージしている。

で、もう一つ興味深かった考え方に、前世にも現世にも共通の「永続的に持ち続ける、その人本来の魂と肉体の性別がある」というのがあって、私は魂も肉体も「男」だそうな…(魂と肉体の性別が不一致の人もいる)。これはかなり腑に落ちた…。先に挙げた、私が現世で乗り越えるべき課題や果たすべき役割のために、今回は「女」で生まれてきたということで、ここのストーリーがつながっている。

その本来的な性別でいうところの男性が何を指し、女性が何を指すのかを整理しだすと、かなり一筋縄ではいかない話になりそうだけど、ざっくりその方の話からイメージするに、男性の魂というのは、人に求めず自分の問題は自分で解決する人間であり、逆をやろうと思ってもそれはできぬ人間であるって感じか。それは運命なのだから、それを自覚して生きていくのがよいと。

そう、この方占い師やカウンセラーとは名乗らず、研究者という肩書きなのは非常に正しいなという感じで、自分の研究成果を実証したいという想いが一番のモチベーションになっているんだろうなぁと思いながら話を聴いていた。そういう意味では、具体的な相談ごとをもっていくのにはちょっとそぐわない気がするけど、私としては話の抽象度とかちょうどよい話が聴けて面白かったなぁという感想。

人に自分のことを話される体験ってそうそうないので、それを一つの「刺激物」として受け取ったとみて、自分がどんなふうにそれを解釈して、どんなふうに次につなげていったり、逆に忘れていったりするかっていうのは興味深い。というわけで、別にオカルト方面にひた走っていったりしないので、その辺はご安心ください。

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コメント

突然のコメントおそれいります。

私は関西に住む者なんですが

ずっとある一つの感情に悩んでおります。

言葉でうまく言えないのですが

同じ気持ちが根底にずっとあって…

それを解くヒントを求めて生きているようなところもあります。

「こころのうち」の
前世占いについて
大変興味深く読ませていただきました。

もし可能であれば、その前世占いの方の
ご連絡先をお教えいただけないかと
存じます。

大変不躾ではございますが
どうぞよろしくお願いいたします。

サラさん、ご丁寧なコメントをありがとうございます。
前世をみる方というのは、京都の孟友山(もうゆうざん)という先生です。
一応、連絡先はこちらにある通りなんですが…
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11114782581
お名前で検索してみたら、今年10月に亡くなられたというブログ記事を見つけましたので、ご連絡がとれるかどうか…。
いつか、お気持ちが晴れますようにお祈りしています。

こちらこそお忙しい中お返事ありがとうございました。亡くなられたようですね、一度そのような方とお会いしてみたかったです。残念です。

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