提案書を書く仕事
先週3日間お休みをいただいたこともあり、今週は考えることが山積み。数社のご相談ごとが手元にあり、自席で提案書をまとめたり、先方に訪問してプレゼン的なものをしたりであっという間に日が暮れていく。一日って早いなぁと改めて思う。けど、冬になって日が短くなっただけかもしれない…。
これはやってみるようになって初めてわかったことなんだけど、私はものすごい受託型の人間のようで、提案書を書く仕事も、頑張って考えてみましたけどこれどうでしょうってプレゼンする仕事も嫌いじゃないみたい。いずれも緊張するし、毎度ものすごい疲れるけど。
なにか問題を抱えているところから呼ばれてヒアリングして、それに対してこれという課題を設定して解決の方向性を導き出して、具体的にはこういう解決策を提供できますけどどうですか?みたいな現実的なプランまで筋道立てて枠組み作っていくような試行錯誤をけっこう楽しむアタマらしい。ということを、たぶん30歳いくかいかないかぐらいで自覚した(逆に言うと、問題のないところではまったく機能しない)。
もちろん、そういう指向のありなしは能力とは関係ないので、そういう仕事をするようになってまだ5年たらず、今なお修行あるのみなんだけど、法人からのご相談があれこれふってくる立ち位置を選んで今の会社に勤めている面もあるので、まぁ細々ながら日々鍛えられているのかなと勝手に信じている。
でも20代半ばくらいまでは、絶対私はこういう類の仕事をやらないだろうなぁと思っていたし、当時隣の席でばりばり仕事をしていた某コンサルタント女史に「30歳までにまっとうな企画書を書けるようにならないとダメ」っぽいことを言われたときも、それをなかなか我がごととは思えなかった。
キャリアばりばりの人にとって、あるいは法人向けに立ち回る仕事を選んだ場合には必須となってくるのかもしれないけれど、私はバリバリという感じでもなし、当時は個人向けに軸足をおいていて法人向けは食わず嫌いな状態だった。その女史があまりに仕事ができすぎたので、彼女のアウトプットを見るにつけ、企画書を書くっていう仕事が最高級に難しいことだと思っていたこともある。
けど、今の会社に来て、法人向けにも研修サービスを提供していこうって話が出てきたときに、それは社会的に有意義な取り組みだよなと思ったし、これは「法人向けは苦手意識があるので」って断る話ではないよなと思った(当然か…)。自分のミッションを再定義して、個人・法人問わず人のキャリアを支援できるように自分の側が変わるべきなんだと。それが自らはつかみにいけない成長機会にもなるんだろうと。
もちろんそう踏み切るには、それまでの積み重ねの仕事経験が大いに支えになったし、それなしに受けて立とうとは思えなかったかもしれないけど、とにかくそれで法人向けに企画をまとめてサービスを提供する仕事もやるようになって、それがにわかに増えてきて、今は時期によっては9割がた法人向けサービスに動くことも出てきた。
そうやって経験を積んでいくと、法人でも個人でも、そこにこだわりはなくなっていく。たとえ曖昧だろうと個人・法人問わず問題なるものが提示されれば、それに対して人の学習の場を作る立場から何ができるだろうかと考える。むしろ両方バランスよく自分の前に問題が立ちはだかってくれることで、自分ができることの専門性を双方で高めながら、より良質な支援が模索していけるのは良いことだろうと思うようになった。
個人向けしか対応できないというのは自分の都合だし、私は対象がどういう形をなしてこようと人のキャリア支援にそうものであれば、自分の力量によって制限されることなく応えられる自分を作っていきたいと思うので(それは私が何か突出した専門分野をもっているわけじゃないからなんだけど)、まぁ平たく言っちゃうと広く浅くなんだけど、ゼネラリストとしてできることを頑張るよと。それも突き詰めればスペシャリティの一つになっていくはずだよと。
まぁそんなんで、目的のためには豊かな手段を選べるように成長を遂げていきたいなぁと思う次第で。それから今後も、ここは向き合うべきと思うところでは、苦手意識のある領域でも踏み込んでみるって勇気が大事だなと。と言いつつチームマネジメントの役割は指向にあわないのでと断り続けているので勝手なもんですが…。まぁ長々、なぜだかなんとなく書いてみました。
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