風邪と少女マンガ
先週半ばから、うーん、風邪かなぁと思われる症状が見え隠れしていたのだけど、気が張っていたこともありどうにか持ちこたえた。と思ったら、連休初日にしっかり症状が出た。心得ておるな、おぬし…とねぎらいつつ、しかし連休明けはまた絶対休むわけにはいかない状況にあるので、初期症状で終わらせようと休みは家(というか近所内…)にこもった。
で、連休中に読み終えねばならない本などあったので、それを読んだりしつつ、連休初日に買ったマンガ本を合間に読んだ。マンガ本って、私は子どもの頃はよく読んだけれど、確か高校生くらいで読まなくなって、以来長いことまったく手に取らなかった。だけどなんとなくで(でもないけど語るほどでもない)20代後半になってから2人の漫画家作品は再び手にとるようになった。
その一人が樹なつみさんで、この人の作品には何気にものすごく影響を受けているのではないかと思う。たぶん中学時代。今の作品は主人公たちが自分よりだいぶ年下になってしまい、また見え方も違うのだけど、とりあえず気が向くと読んでみたりしている。
で、今回買った「ヴァムピール」の4巻(2巻を読んでいない中途半端な読者だが)で一番反応したセリフはこちら。
女はね ずっと考えてるもんなのよ 結論を口に出す時は全部決めてしまった時なの
これは主役級の女の子のお母さんの言葉。そう、心に留まる決めゼリフは、もはや漫画家さんが主人公ではなく主人公のお母さんに言わせている言葉となった…。ともあれ、マンガとか小説とかって、その文脈の中でこそ色鮮やかに映し出される真実を言い切った一文があちらこちらに出てきて、これが魅力の一つ。現実より真実。それを語る力があるんだよなーと、時々読むとしみじみ思う。だからこう一文だけ取り出して眺めるとちょっと匂いがきつかったりするものも…(笑)。
で、読み終えて改めて先のセリフを考察すると、これって「女」ってくくりでもないんだろうなと思う。私はけっこうどんぴしゃな性質をもっているけど、性差ではなくて、人のタイプなんだろうな、これは。漫画家さんもそんなの百も承知で、ここは「女」と言い切っている気がする。そのほうが断然響く。少女(向け)マンガだし。
あわせてこの連休に読んでいたのは、ユングのタイプ論の話で、これと関連づけながら考察すると、また味わい深い。ユングはきちんと咀嚼して言葉に表すには、さらに実用に持ち込むには相当大変な道のりを感じるけれど、自分の偏狭さに気づき、それを広げていくのに確かな手ごたえを与えてくれる。いずれここにもちょぼちょぼ書いていけたらと思います。と、何か書いているようでいて何も書いていないような連休日記。
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お風邪いかがですか。?
そう、、休みになると具合が悪くなるのはサラリーマンの能力なのでしょうか。。私も週末になると頭痛がしたり具合が悪くなります。でも平日はなんだか乗り越えられてしまうものなんですよね。
まりさんいつもお忙しそうなので、ちゃんと連休できて良かったです。カレンダー通りお休みできるなんてこと滅多にないのでは?
そのセリフ、、確かに「女性は」というよりは人のタイプによるかもしれません。
たとえば私の知っている周囲の女性は、会社を「辞めたい」「もうやめる」としょっちゅう口に出している割に、引きとめられるのを待っていたり何年も言い続けていて辞めなかったりするし、彼氏や夫にももう別れる別れると(相手に)言い続けながら、なんだか上手く続いている人たちが結構いる。。
私からすると、そんなにしょっちゅう口にしてて実現しなかったら、オオカミと少年じゃないけどもう誰も信じなくなっちゃうのでは?と思えてしまうけど、別の見方をすればそれも女性の可愛らしさでもあるのか?一種の甘えなのか?とも思えます。。
私はまりさんと同じで、このお母さんのセリフどんぴしゃのタイプで、口に出して人に相談するときはほとんど自分の中で結論が出ているときです。夫や彼にも「別れる」と口に出したときは甘えで引きとめてもらうことなんて当てにしておらず、完璧にもう自分の中で決心がついている。会社を辞める時もそうでした。
・・・って何を長々語っているかちょっと恥ずかしくなってしまいましたが、つくづくまりさんと私はやっぱり似ているなぁと思った次第です。
あと、漫画は私もほとんど読んでいませんでしたが、最近友人が貸してくれた「聖お兄さん」は笑えました。
投稿: ベル | 2009-11-23 15:05
ベルさん、コメントありがとうございます。
風邪は…、もともと寒がりなので、外に出てしばらくしたときに寒気のする感じが、単に寒いのか悪寒なのかわからなかったり、具合悪いような気がしないでもないのがただ寒さゆえのことなのかとか、ちょっと判断しかねています…。困ったもんだ。私もサラリーマン力を発揮して、今日で風邪とはおさらばしたいと思います。今回はほんと、仕事のない3連休で良かったです。
あのセリフ…に関しては、ベルさんも絶対このタイプだろうと確信していました(笑)。私も「決めた」と口にしたときには決心がついているタチで。その分、口にするまではうじうじ自分の中で考えていたりして、それが数年に及ぶこともままありますけど…。
これはほんとタイプの違いで、口にしながら考えて答えを出していくタイプと、考えて考えて口に出した時点では答えを決めているタイプとあるみたいですね。どっちが良しというものでなく、どちらのタイプもあるんだなということを知っておくことが賢明に生きるコツのようです。
「聖お兄さん」とは初めて聞いたな。このワードでぱっと頭に浮かぶのは「おかあさんといっしょ」とかのお兄さんですが、それとはちと違うかしら…。
投稿: hysmrk | 2009-11-23 18:57