コラム書きました
ほぼ月連載コラム「withD│キャリアデザインのススメ」も早いもので28回目。2年半近く書いているのかと思うと、なんでこんなに成長がないんだろうなーという不思議がまず胸に湧き起こるのですが…。
でも今回もめげずに書きました。今回のテーマは人の作品を"観る"方法。デザインは門外漢なので、あくまでその辺りは素人目線で書いているのですが、身の回りのものをうまく学習コンテンツとして生かすためのやり方の一つとしてまとめてみました。
といっても、たぶん少なくない人がすでに習慣にしていることなんですが…。どこかで誰かの役に立てばなぁという感じで。さらりと読んでいただければ幸いです。
さて、長くなるのでこのコラムからは省いてしまったことを、こちらにメモ。他の人の作品を観たときのトレーニング方法としては、模写トレにとどまらず、自分で新たに作ってみるというのもありですよね。その作品から読み取った自分なりのクライアント要件とかコンセプトとかをもとにして、自分で新しい作品を起こしてみる。
「家でやろう。」シリーズであれば、こんな感じに(ざっくりですが)。
基礎トレ:「家でやろう。」のコピーで新しいイラストを作ってみる
応用トレ:新しい「○でやろう。」を考え、それにあったイラストを作ってみる(このシリーズには、「家」のほか「海」「山」「庭」「店」がある)
実践トレ:まったく新しいコンセプトで東京メトロのマナーポスターを作ってみる
実際作るとなると相当大変ですけど、電車に揺られながら「自分だったらどう作るかなー」と考えてみるだけで頭の運動になりますよね。なんてことを時々やったりしています。というか、そういうトレーニング課題をクライアント仕様に作りこんでご提供するのが本業のひとつ。
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コメント
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「家でやろう。」シリーズは、実際に駅で見たことはないんですが、友人がこのシリーズが面白いと日記に取り上げていたのを見て知りました。
私もこれ、とても上手く作られているなぁと感心したし、好感がもてたのですが、それがなぜかなぁというところまで考えたことはなかったので、
まりさんがその理由をまとめて書かれていたのを読んで「なるほど、そうそう!」と強く相槌を打っていました。
そもそも、注意を促していながら「・・・はやめてください」じゃなく「○でやろう」と一見肯定的なキャッチコピーで書かれている部分もよく練られていますよね。
私は創作の職種ではないし、何かをゼロから生み出すのは最も苦手な部分なのでクリエーターと呼ばれる方々は尊敬するのですが、
まりさんの書かれているように、作られている過程を逆算していくという視点で見ると、創作だけでなく「人に何かを伝えたいとき、どうすれば最も効果的に訴えられるか」という、どういう仕事でも共通する部分が見えてきて、自分にもプラスになるのだと思いました。
これからはポスター一つ見るのでも、そういう視点でちょっと眺めてみたら、新たな発見があるのかもしれない、と思えました。
いつも新しい気づきを有難うございます!
あと、別記事のほうもまとめてですみませんが、昇進おめでとうございます!でもくれぐれも、いつも働きすぎなので体に気をつけてくださいね。
投稿: ベル | 2009-05-30 11:07
ベルさん、コメントありがとうございます!
ほんと、このポスターいいですよねぇ。さらっとしているのに奥深い味わいがあるというか。そして、ベルさんが書かれていたように「やめてください」じゃなくて「○でやろう」に切り替えているところが、実にするどいなぁと。
私も創作の職種ではないですが、人の作品というのは自分なりの視点でいろいろ学ばせてもらえるところがありますよね。
見るもの全部この意識でやっていくと正直疲れちゃうと思いますが(世の中広告だらけですし)、あ、これなんかいい!と思ったものをこうやって読み深めていくと愉しいと思います。なんか面白いのあったら教えてください!
あと、お祝い&お見舞いメッセージありがとうございます。引き続き淡々とひらひらと、がんばりますー。
投稿: hysmrk | 2009-05-30 14:44