CATS観てきた
昨日は中学んときの友だちに誘われてCATSを観てきた。友だちの友だちが行けなくなったチケットを譲り受けたとかで連絡があって急遽行くことになったんだけど、二人ともミュージカルを観るっていうのはそうなじみのない体験。
私は数年前に2回ほど観たことがあるけど、ミュージカルといえば間に休憩入るのが印象に残ってる(というのもどうなのか)。そうそう、「ジキルとハイド」 を観たのでした。ありゃすんばらしかったな。鹿賀丈史。私の中では、鹿賀丈史といえばいつまでも「私鉄沿線97分署」なんだけど。
というのは置いといて、ミュージカル。お値段高そうなイメージがあるけど、安い席だと劇団四季のでも3千円から愉しめる。ものがものだけに席が重要っちゃその通りなんだけど、CATSはキャッツ・シアターってそれ専用の箱をこしらえてて、比較的こじんまりしてて役者さんも縦横無尽に場内を動き回るので、3千円席には3千円席ならではの愉しみ方があると思う。
以下、思ったこと書き散らし。私は「ジキル&ハイド」との比較しかできないけど、劇団四季のミュージカルは(か「CATS」は、か)、エンターテインメント性が高い。逆言うと、人物描写とか心理描写はそんな深堀りされてない印象をもった。個人的に。
観賞する側としてど素人でも、すっごい人の歌やダンスには理屈ぬきに魅了されてしまうもんだよなぁと思った。個人プレイしてるときに魅了される感の高い人が何人かいた。これも逆に言うと、皆で歌い踊っているときの感じはチームプレイを乱さぬよう完璧に稽古されていて端整に過ぎる感じもした。
CATSは25年間に渡って7000回も行われているそうで、ずっと同じ人がやってるんじゃなくても、その過程で築き上げたものは相当だと思う。それは良くも悪くもで、熱心に稽古を積み重ね、完璧を追求してきたがゆえの安定感がある一方で、都会に住む野良猫たちのお話にしては妙にお行儀の良い感じ、飼いならされた感も、届く声、魅せるダンスにのっかっちゃっているような。
初めの頃の躍動感とか多少奪われてしまっているのかもしれない。もっと荒々しかったり、取り乱していたり、ぜいぜいいってみたりするんじゃないかなと思うシーンもあった。そういうのが乗っかってくると、もっと繊細な描写が実現するのかもしれない。と、まったくの門外漢が適当なこと言ってますが。この辺は演者に限らず、私たち世代が考えるテーマとしてすごく重要なことなのでは、と最近思っているので、すみません…。
あと、当たり前なんだろうけど、舞台袖にいる猫たちがずっと猫なしぐさだったのになんか感じ入ってしまった。舞台中央の役者の動きをじゃましないように静かな猫の振る舞いを続けている様が印象的だった。
などなど、新鮮な体験でいろいろ感じ入るところあって愉しかったです。一通り観終えての頭の中は、「猫に話しかけたい」でした。その後友だちとゴハンを食べ、あれこれ濃厚におしゃべりをして帰宅。有意義な一日でした。
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