「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。」
2001年に出版された「インターネットは儲からない!」って表紙にピンク色のクマがいる本。これを読んで以来、私の中で「すっごい人」登録されている著者の橘川幸夫さんに昨年末お会いする機会があり、その流れで先日、新刊の出版記念会におじゃましてきました。鶯谷にある元ストリップ劇場にて。
新刊は橘川さんの一言メッセージ108篇からなるもの。1ページ1メッセージ。108篇というのがまたちょうど良い加減。深みのあるメッセージって一冊の 中にあまりたくさん編みこまれていても、途中で消化不良になってしまって最後までたどり着けないんですよね、私…。108つというのは、一つひとつのメッ セージときちんと向き合いながら最後まで一気に読めて気持ちよかったです。また気軽に読み返せるし。
で、肝心の、この本がどんな言葉の力をもって読者に語りかけてくるかは、「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。」というタイトルが雄弁に物語っているのではないかと。特に20代の若者に向けて書かれたそうですが、心のうちでひそかに情熱を育て続ける私たち30代以上にも刺さる言葉です。恐ろしく研ぎ澄まされた言葉でもって、人の心のみならず時代をわしづかみしちゃうような力をもった人だと思います。一度手にとって読んでみて、自分の情熱のほどを確かめてみましょう…。
人によって心に残るものが違っているようなのですが、一人の人間の中でもその時のコンディションや年齢を重ねる中で、びびっとくるものに変化が出てくるんだろうな、と思います。ちなみに、今回の私の一等賞はこちらです。
不確かなものを愛せよ。確かすぎるものに愛されるな。
ふと思ったんですが、こういうメッセージを編んだ本って、知っている人から贈られて読むことで、そのメッセージが心に届く量と質が跳ね上がる気がします。今 回、私は著者の方を存じ上げていたので、無意識のうちにその人からメッセージを手渡される感覚で、温もりをもった言葉を自分の中に吸収していったんだと思 うんです。
これが著者と直接はつながっていない場合、この本は誰か自分が信頼をおいている人からプレゼントされる形で若い人たちに届けられることで、媒介する生身の人間の温もりをもって何十倍も言葉の生命力を増幅して、人の心に染みこんでいくんじゃないかって思いました。
プレゼントが嬉しいのは、会っていない時に自分を意識してくれたことが嬉しいのだ。
これは一番キュートだと思ったメッセージ。んー、ずばり。人が出たり入ったりの春。この本は後輩や部下へのプレゼントに良い感じです。
この本知りませんでしたが、強烈なタイトルに
どきっとさせられますね。。
(私、、ドラマで泣いちゃうし。。)
でも、まりさんがここで挙げた二つのメッセージを観ると、自分にも心の中に通じてくるものがあるように感じるので、この本読んでみたいです。
「プレゼントが嬉しいのは・・・」っていうの、まさにその通りだと私も思っていました。
自分のために、プレゼントを選んだり考えたり探したりする時間を作ってくれたことから含めて、すべて嬉しく感じるものですよね。
投稿: ベル | 2008-03-18 09:10
ベルさん、私も20時スタートのドラマで号泣できる手腕をもってます!
この本、最近出たばっかりなのです。タイトルだけでも、橘川さんの言葉力がゴツンときますよね。よろしければぜひ読んでみてください。
プレゼントの、ほんとそうですよねぇ。そういうところが「贈りもの」なんだよなぁってしみじみ思います。
投稿: hysmrk | 2008-03-18 21:18