部屋とビニ傘と私
私はいつも重たいカバンを持ち歩いています。たいていは仕事道具に本を数冊、あと水着やらシャンプーやら歯ブラシなんかが入っています。休日もなんやかや と外で必要になるものが同じだったりするので、面倒くさくてそのままのカバンを使用することが多く、仕事カバンが万年カバンになっています。
が、近所を出歩くときなんかはカバンをもって出ませんし、基本的には何も持たず手ぶらで歩きたい性分なんです。手ぶらどころか、アクセサリーの類を一切身につけていないのも、ある意味では身につける行為とみなせるお化粧がものすっごい申し訳程度の仕上がりになっているのも、かなりの割合でこの性分に起因していると思われます。「何も持たず」を阻むプラスアルファ行為は、だいたい無意識のうちに苦手分野に割り振られているのです。
面倒くさがり、ずぼら、不器用、飾るという意識が著しく低いといった要因も挙げていくと、本当にどうしようもない人間のように思えてきますが、一つだけ弁 解の言葉を述べさせていただくとすれば、「素が清い」ということが何より重要ではないか!という信念もこの根本にないわけではない、というのを一応付け加 えておきます。なんか負け犬の遠吠え感が否めませんが……。
んなことはどうでもよくて、傘の話です。皆さんのおうちに傘は何本ありますか。私はこんな性分のせいで中途半端な天気のときには傘を持って出ないことも多く、それでもこれは傘がないと辛いよなぁという雨に降られたときにはビニール傘を買ってしまうわけで。そんなこんなで先日の雨をもって、私の家の傘は10本に達しました。折りたたみが1本、日傘が1本、あと8本は全部ビニール傘です。
おうちの面積とは関係ないのかもしれませんが、六畳一間なウサギ小屋の玄関口に10本の傘が並んでいるというのは、ちょっと分不相応な感が否めません。本 数だけは金持ち級。なんだけど、そこはビニール傘なんで、安かろう見た目で身分相応な感じにバランスとってくれているというかなんというか。
そんなわけなので、傘がなくて困ったときには、お気軽にお声がけください。タダであげます。お渡しできるときには雨あがってるかもしれませんけど。
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