拾った2千円
ここのところ、0時をまたぐ前にうたた寝を始めて午前3、4時に起床してしまうという日が頻発しているのだけど、さすがに今日はやりすぎで、何時におちたのかよくわからないけど、とにかく目が覚めたら午前0時半だった……。
まぁでも、さすがにここまで翌朝が遠いと、「あぁ、うたた寝しちゃった。寝巻きに着替えて眠り直そう」とすればいいわけだけど、明日というか来週というか今後というかが相当大変になりそうで、朝を迎えるのがちょっと怖いなぁという感じもあってなのか、なんやかんやと我慢筋力の緊張状態を続けているからなのか、おなかが空いているからなのか、体内時計があんぽんたんになっているからなのか、うまく眠れなくなってしまったので軽く深夜の徒然日記を。
数日前に近所の横断歩道で2千円を拾った。お金を拾うってそう機会のないもので、それも2千円ともなると見過ごすわけにもいかないので、とりあえず拾ってみた。そう遠くない距離に1枚、2枚と千円札がふらふらしていたのだ。お金を拾うというのは、それを交番に届けるだけの時間を自分の生活から損なうこととも捉えられて、不思議なもんだなぁと思った。また見方を変えれば、交番に足を運ぶという非日常経験を得ているとも捉えられるし。
で、とりあえずその日中に届けておいた方がいいんだろうなぁと夜中交番に向かったのだけど、道中もまた、そのプチ非日常にあれこれ考えを巡らせた。これが落とし主現れずで後々戻ってきても、どういう心持ちで受け入れていいかわからないなぁと、半年先に起こるかもしれないことに頭を悩ませ出した。
労働の対価でもないし、はなっから運試しで宝くじなりなんなりにかけて舞い込んできたというお金でもなく、あまりにどっちつかずで、自分が手にすることの意味が遠すぎて、戻ってこられてもうまく使えないし困っちゃうなぁと。それで思案した結果、コンビニの募金箱に入れるのが一番手っ取り早く、また落ち着き先としてもちょうど良いのではないかとひらめいたのだけど、あんなレジ前の目立つところでお札2枚入れるのも気が引けるよなぁと怖気づき……。
という辺りで近所の交番にたどり着き、かくかくしかじかと事情を説明してお金を引き取ってもらうと、例の話を持ち出された。考えまとまらぬまま「あ、いや、特に……」と拒否反応が出た。するとおまわりさんが苦笑して、「あ、じゃあ、ここに署名してね」と促してくれた。どうやら、そういう人用の選択肢が用意されているらしい。おまわりさんが「そうすると、このお金は東京都のものになるかな」と笑った。へぇ。まぁ、あとは落とし主の手元に戻すか都に募金とするか神さまにお任せします。という本当になんでもない話。
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