節目に吹く風
仕事に明け暮れた一年、仕事納めから大晦日までの数日に濃縮して、人に会ったり本を読んだり買い物したりあれこれしていたら、あっという間に年が明けてしまった。ただその数日は、あっという間のようでもあり、じっくり流れていったようでもあって、なんだか不思議な余韻を私の中に残している。昨年一年分の何かを落としていったような、今年につながっていく何かを残されたような。うまく言葉にできないけれど、その数日のおかげで、私は例年になく心地よい風を頬に感じながら新年を迎えられた気がする。
それは明らかに新しい風の起こりであって、ここ数年、ある意味では自分から遠ざけていた、そして外的にもおさまっていた風が、ここにきて再び吹き始めた感がある。細かな一つひとつのことは、はっきりいってよくわからない。私はそんなに直感の感度が高くないし、その風がどんなものなのか全体像をとらえて枠組みを言い表せるほど視界が開けていない。ただ大局的にざっくり捉えれば、これは公私にわたって自分にまとう新しい風の起こりなのだと感じられるし、その風は「一対一で直接会って話すこと」を重視する方向性をもっていることが窺える。
人の周りには必ず自然界の風が吹いているし、吹く風には必ず方向がある。時期によって強度も変わる。その風のありようを感じながら、下手に抵抗せず、逆に風をうまくとらえて、風の向く方向で新しいことを始めたり、そちらに優先順位を高くおいて答えを取捨選択していく目をもつことは大切だと思う。
一年の節目、自分で目標を立てることのほかに、自分の周りにどういう風が流れているか、風向きの変化や新しい風の起こりに耳をすますような、頬をあててみるような、そういうしぐさも大切にしたい。そこにはきっと、何かがある。
ちなみに、風、風いって能動的な目標設定をないがしろにしちゃいけないわ。具体的な目標は別紙という感じだけど、今年はインプットとアウトプットを質的にも量的にも、もっとバランスよく高い目標値でとっていきたいと思う。そして、吹く風をうまく絡ませていきたい。とりあえずは明日から仕事方面で心がけ。まぁ、どうなることやらですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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