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2006-08-10

夏炉冬扇の俳句

間に会社に出たりしているので、あまりそういう感じがしないのですが、一応今週は私の夏休みです。夏休みならば、何か一つ始めようと思い、紀伊国屋さんに行きまして、前からちょっと気になっていた俳句の本を買ってきました。

なんというか、私は長いこと仕事中心の生活を送ってきていて、特に最近は、仕事の性質上、頭の動かし方が凝り固まってきているように感じていました。常に論理性とかそのものの価値の追求に向かっていて、それはそれで大切にしたいんだけど、それ以外を一切排除していく感じって、人として豊かさに欠けるというか、余白が少ないというか、風が抜けていないというか、貧相。

なので、せっかくの夏休みなのだし、松尾芭蕉が「夏炉冬扇」といった俳句に触れてみようというわけです。日頃使い損ねている筋肉を動かす感じで。ちなみに「夏炉冬扇」とは夏の火鉢と冬の扇というわけで、季節はずれで「全然役に立たない」ということだそうですよ。「役に立たない」ってことは、言い換えれば「ゆとりがある」ってことですよね。というわけで、今日つくった俳句。横書きで恐縮ですが。

歳重ね 聞いても涼し 蝉の声

読解不能?まぁまぁ、本当なんだから仕方ない。今朝目が覚めて窓を開けたときに思ったことです。休み明けも、その日感じた季節の変化を思い起こしながら、句を考えつつ電車に揺られて帰るようなゆとりをもち続けたいものです。

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