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2006-08-12

flickrの俳句版とか

一泊二日で帰省するため、家を出た。外には夏らしい雨が降っていた。土のにおいがした。緑のにおいがした。この街は健康だ、と思った。

この時期に降る雨はとくに、その街が本来もっているにおいを眠りから呼び覚ますようなところがある。雨が降ると、都会は一気に異臭が街を包むし、自然の多い街では土と緑の匂いが薫る。まるであぶりだしのように、におい立つ。

実際はものすごく夏っぽい雨だったけど、つい先日気づいたことに、8月8日(立秋)から旧暦では秋を迎えていたので、季語を「秋雨」と添えて句を詠む。

秋雨や あぶりだしのよに におい立つ

と、そのまんまの句を書き留めてみて思ったんだけど、やっぱり俳句というのは横書きもゴシックフォントもまったくしっくりこない。視覚表現オンチながら、やっぱり、どういう姿で表すかというのは、とても大切なことなんだなと思う。
Haiku1
本来はまぁ、(手元の少ない材料でやってみて)こんな感じなんだろうけど、なんか上に書いた俳句と比べると、おんなじものって感じがしない。

しかし、ざっと検索してみた感じでみてもインターネット上で詠まれている俳句って、ほとんどがゴシック&横書きで、なんだか句がかわいそうな感じだ。似合わない服を無理やり着せられて本来の味が出し切れていない仏頂面感。

flickrの俳句版みたいなのを作る人いないかしら(超他力本願)。自分のページにログインしてフォームに入力すると自分の俳句が登録されて、和もののフォント&縦書きで、短冊みたいな背景の上に一行で表示してくれるようなの。

背景はいろいろテンプレートが選べて、俳句の季語を拾って、同じ季語の他の人の俳句とか見られたりして、他のサービスの写真とタグつながりでコラボレーションできちゃったりして、管理画面でクリエイティブコモンズとか設定できて、和ものやら季節感のある商品・サービスやら扱う企業に養ってもらって。使い手がいないか……。うーん、なんか、ここに書いたら気が済んだ。

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