水族館の魚の群れと
男子に「これ当たってるー」と賞賛される占いってなかなかないんじゃない?ということで(にしておいて)、社内のオトナ男性から高い評価を得ていた占いを紹介します。ほへと占術研究室「数秘占術」。右側の枠に生年月日を入力して「OK」ボタンをクリック、下に結果が出てきます。簡単なのに当たる感じ。
私の30歳は忍耐と努力がテーマだそう。重いなぁ。その下に「基本性格」「人間関係」「生活」「金運」のコメントが続きます。私のキーワードを拾うと、「頑固な職人気質(へぇ)」「物事は狭く深く(えぇ)」「真面目でやさしい!(!マークは自分でつけた)」「人見知りするけど馴れればグループで必要な人(グループに入れてください)」「異文化の人とコミュニケーションをとって煮詰まった考えを捨てよう(異文化の人よろしくお願いします、人見知りですが……)」。
職人気質の頑固じじぃなのはよくわかった。柔軟性、大切にします。異文化コミュニケーションも。はい。でもさ、金運のところに「他人から理解されない所にコストをかけます」ってあるのは何なんだ、いったい。わけわかめだ。
さて、占いなんてバカバカしいって思う人もいるでしょう。でもまた見方を変えれば、それって「人間様意識」によるものかもしれないな、と思った。人間様がそんなわけのわからないものに制御されているはずなかろうっていう。または統計で全人類がすっきり分類されるはずがないという、それはそれで一つの見方だと思うんだけど。
でも例えばさ、水族館で群れをなして水中を漂っている魚たちのように、私たちもまた大気中を命の続くかぎりある方向へと群れをなして漂っているだけの生物だと思い直して人間界を覗き込んでみると、ちょっと見え方が変わってくる。自分と切り離して、人間サイズもちょっと小さく、総体として見えてくる。
もしかすると人間は雄大な自然界の中で圧倒的な力によって制御されているもので、その強大な力の存在を意識することすらできないほどちっぽけで、実は生年月日によって簡単に分類できちゃうような生物なのかもしれないとか。
そうであろうとなかろうと、魚も私もあなたも一生懸命生きているわけで、それはそれで大切なことなのですが。まぁ、だから、どっちつかずということで。この占い、私の基本性格に「優柔不断」という重要な要素が抜けていました。いや、えっと、「折衷主義」とか「バランス志向」とか。「楽観主義」も追加で。
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