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2006-07-29

焼き肉屋と帝国ホテル

今日はひと月に一度の家族で食事会。今月は妹が幹事の月で、なんでだか新橋のガード下の焼き肉屋さんに呼ばれた。先月の食事会の後、次回は何がいいかと母に尋ねたら、たまにはお肉がいいと言っていたからだと思うが、その時母が言っていた「お肉」はこっち系ではなかったように姉は分析する。

実際行ってみたら、両親ともちょっと唖然とした感じで席に腰を下ろしていた。顔をあわせて第一声、父が私に言ったのは「上に電車が走ってるよ」だった。

妹は10分ぐらい遅刻してきた。いつも通り。家族がいつも通りなのは嬉しい。家族はいつも通りなのが一番嬉しい。それが、幹事なのに10分遅刻してくるというのでも。「相変わらず元気にやっているんだね、妹よ」と幸せになる。

そして実際のところ「THE 庶民」みたいな一家なので、ものすごいしっくりと馴染んで、たいそうくつろいでガード下の焼き肉をたいらげた(ガード下といっても、一応屋根もありましたし、内装もきれいなところでした)。

それでもやっぱり、せっかく東京に出てきたにしては少し物足りないと感じたのか、父の提案で、新橋ガード下の焼き肉屋さんから、近くの帝国ホテルへはしごすることに。1Fのラウンジでコーヒー(父だけ生ビール)をいただいた。

それにしても、コーヒー3杯と生ビール1杯で、4人で1時間足らずおしゃべりして5000円越すって、すごい。単価はこれぐらいだろうと見積もってはいたものの、いざ総額で請求されると、改めて「すごい!」と思う。

高い天井、重厚な柱、タダミナミ先生の「光の壁」、上質なソファ、品のある器、ピアノの生演奏が空間を漂い、国際色豊かで一様に知的そうに見えるお客さんが集う。そこに身を包まれることに感謝の意を表して、5千円を置いてきた。そして我が一家は、入れ替わり立ち代わり全員が席を立ち、帝国ホテルのお手洗いも堪能させていただいた。お世話になりました。

が、接客は微妙。偶然にもつい先日「帝国ホテル 伝統のおもてなし」という本を読んだばかりだったので、余計に気にかかった。タイプは違うものの、レベルでいったら先ほどの焼き肉やさんと同じ「普通」(過剰なのがレベル高いって意味じゃなくて)。人のふり見て我がふり直せ。昔からホスピタリティは私のキーワードだった。改めて、私もその上質の限りを目指したい、と思った。

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