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2006-07-13

企画の仕事

企画の仕事というのは、アイディアを出す部分が一番イメージしやすいけど、アイディア出しは場合によっては誰かに委ねられるものであって、仕事の骨ではない(と思う)。じゃあ何が企画の仕事の骨にあたるかといえば、一貫性をもって「まとめる」ところにあるんじゃないかと思う。筋道を立てて、企画として一つのシナリオにまとめる、私の中では企画職ってそういうイメージだ。

企画の仕事をしていて最近難しいと感じたのは、とりあえずひと通りのシナリオを書き終えて、社内打合せで関係者にその説明をした時挙がってくる意見(そのシナリオの中に生じる違和感や追加したいアイディアなど)を、どう有効的にその企画に反映していくかということ。

人の意見をそのまま反映してシナリオの一貫性を欠いてしまうのでは、役割として無責任だと思う。意見を盛り込むなら、それにあったシナリオに描き直さなくてはならない。それは確かに大変なことだけど、やる必要があるものであれば、やっぱりやり直すべきだ。もう作り上げてしまったからと既存のシナリオにしばられて、人の意見を跳ね除けているのでは、それは良くない。

ただ、打合せで挙がってくる違和感は、自分が企画をまとめている時点ですでに頭に浮かんでいたものが少なくない。そこに言及するとシナリオの一貫性を欠くので、含めないことにしてまとめたのだ。それが企画の幹でなく枝葉の話であれば、「まとめる」ためには捨てる必要も出てくる。クライアントからその違和感が強く発せられたらその時対処すればいいと考える。そうしていると、社内打合せで話が挙がってきても、結局既存のシナリオを生かす形に話を終着させることが多くなる。

でも、自分が絶対的に客観性をもって判断をできているのか不安になる。シナリオを書き換えて一貫性のあるものを再構築すべきか、シナリオはそのままで追加資料やプレゼン時のフォローでその違和感を払拭すべきか、その振り分けを「せっかく書き上げたからこのままがいい」とか主観的な固執をせずに、客観的に判断すること。客観的に判断するようには努めているんだけど、そうできていると断言できる自信もない。周りも納得しているんじゃなくて、折れているだけかもしれないと、小心者の心はしょぼしょぼするばかりである。

まぁ、そういう不安はつきものなのかもしれないし、自信を持ち出したらそっちの方が危険なことなのかもしれないけど。そう考えると、この問題意識は毎回あるべきものなのかもしれないが、これを自分の内側で抱えて処理していくのは結構しんどいものである。あぁ、余裕がたりないなぁ……。

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