職人と芸術家
FIFAワールドカップの話題もにわかに落ち着きだしている今日この頃ですが、私は週末ようやっとイナバウアーを見ました。あれは美しい。うん。感動的でした。静止画は見たことがあったのですが、動画は初めて見ました。
イナバウアーに限らず彼女のパフォーマンスは最高でした。映像を見慣れていないこともあって、感動もひとしおでした。一つひとつの動きが生きていて、心から「美しいっ!」と思いました。オリンピックの演技(←YouTube動画)はもう格別、目が潤んでしまいました。ぜひ皆さんも改めてご観賞ください。
つまり彼女は職人なのではなくて芸術家なのだと、そういう感じがしました。プロになったとか、そういうことは関係なくて、芸術家の風情があるというか。
そういう感じがするのは何でなんだろうと考えてみたのですが(あくまで私のイメージ上の話ですが)、職人の創り出すものというのは、ある目的やゴールに向かっていく「方向性のあるもの」で、そちらに向かっていくことによって輝きを増すようなところがある。対して芸術家が生み出すものというのは、方向ありきではなくて、あるがまま、それ自体から発せられる美しさを持っているものって感じです。それはタイプの違いであって優劣ではないと思うのですが。
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